ペダステ新インターハイ編FINALを観てきた

楽しかった。

 

 先ず公演が発表された時に完結!と書かれていた事に死にそうな気持ちになったことを覚えています。

2日間を描くのにおよそ3年掛かっているのに、1回の公演でインターハイ最終日のゴールまでを描くと言い切られた衝撃は大きかったです。

ダイジェストでお送りする気なのか?!年表でも読み上げるのか?!取り敢えずチーム2人に

 

「手強い奴らだったなぁ、青八木!」

「あぁ、純太!」

 

とか言わせて呉南の浦久保・庭妻との闘いは有ったことにして終わらせちゃうのか?!手嶋さんと葦木場くんの山岳争いとか有る?!とかそんなことばかりを考えてました。

悲しい話ですが、終わらせることを急く理由を考えると「畳まれてしまうのかな」という不安や悲しみで一杯でした。きっとこの不安は私だけでは無かったと思います。

とは言え、新作公演楽しみ!円盤たくさん買っちゃお!最前クレ!クレナイ!トラック追ってゲネご招待は勘弁してくれ!等々…チケット確保に奔走しつつ心から楽しみにしてました。やっぱりペダステが大好きだから。

例え最後でも、観たい気持ちが勝ちました。そりゃそう。

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さて、2月21日金曜日14時から新作が幕を開けました。初見の感想は「凄く楽しかった」に尽きます。

1回観ただけでいつもの通りの楽しくて面白いペダステに、頭がパーになっちゃうかも!という感じ。いつも通りのペダステでした!

ペダステ観劇はスポーツか?という観ているだけなのに疲労する作品なので2時間50分も見たらお尻が割れてしまうんじゃないかと思ったんですが、銀河の座席はふかふかだし、なにより休憩が挟まることによって1時間少々のペダステを2回観るような感じで凄い楽だった。

1時間20分の間にたくさんの事があるんですが全部目が離せなくて、スピーディーなのに心にガツガツ爪痕を残して進んでいって…終わるとあっという間だったな?!と驚きました。

正直、過去の公演のいくつかには「何時になったら ♪過酷さも困難も〜 が始まるんだ」とか「体感5時間くらいある」とか思ったこともありました。今回は過去最長の公演時間にも関わらず、あっという間でした。

面白かった、に加えて「悲しく無かったこと」が凄く嬉しかったです。

もっと悲しくて寂しくて、見る度に作品が終わってしまう事が辛いという気持ちで劇場を出ることになるのではないかと危惧してました。

実際は終演後は楽しかったー!とか早くまた観たいー!とかのポジティブな感情しか湧いてこなくて。毎公演心から楽しいというこの事実。幸福です。

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今回の公演の所感を書き残しておこうと思います。

演劇のテクニックの事はわからないので気持ちの儘です。記憶で書いているので前後諸々間違ってるかもしれませんが見逃し配信がまだなので許して頂きたい。

 

・女子ファン

\\指差すヤツやってー!//

 この時、純子が「森の忍者?!森の忍者?!」と東堂さんの異名を挟んでくるのが好きでした。

指差すヤツをやるメイドの腕を下ろす幽虎とか。

大阪公演ではコーレスになって更に楽しかったです。

ペダステ名物面白モブが初っ端から登場したことで「FINAL」に対する緊張感がかなり柔いだ気がしました。「いつものペダステだ」と思えました。

 

・OP

 いつもの「スタートを切る」から始まるのですがとてもテンポが速くて力強くて、柔いだ緊張感がまた高まりました。

今回のOPダイジェストも「弱虫ペダルの最初」からやります。

その中でパズルライダー役の村上渉さんが福ちゃんで登場するのですが、これには初っ端からエモーショナルでビンタされました。村上さんは「箱根学園、始動」で福ちゃんを演じられているので、突然の「本物」の福ちゃんとの再会に心が躍りました。2016年10月10日ぶりの再開は一瞬ですが、本当に嬉しかったです。

 

・新インターハイ編あらすじ+名乗り

 新インターハイ編での各キャラクターの見せ場になるシーンが順々にスポットライトを浴びて行きます。

一つ一つのセリフにはそのシーンの記憶が蘇ります。本当にここがカッコイイんです!

全てのキャラクターがこのインターハイの道の上で生きてきたことを描くダイジェストの最高の締めだったと思います。

駆けてきてスポットライトを浴びる伊藤玄紀氏の杉元は格好良くて痺れます。伊藤氏の杉元もまた、インターハイを走る1人の選手でした。

スタート前の手嶋さんが話し始めるのを遮る総北の面々と鯨井康介氏のサイレントな小芝居はペダステらしくてのっけから楽しい!個人的にはめちゃめちゃ顰めた顔を寄せていくパターンが好きでした。

 

・スタート前手嶋と葦木場「のぞむところだよ、純ちゃん」

 このシーンは舞台上であるからこその物理的な距離感によって改変されていて、原作の時とは違った情緒がありました。

原作では手嶋さんの心の声に呼応した葦木場くんはその後、すっとぼけているのですが(それも大好きだったけど)、ペダステでは完全に手嶋さんに向かって話しを続けていて「会話」になっていました。結構大きな改変なのですが凄く自然なシーンになっていました。

これはスタートラインの時に手嶋さんからのドリンクを「受け取れない」と答える葦木場くんのシーンが改変されて挿入されていたことを思い出しました。

ペダステは原作の画面儘・セリフ儘ではないシーンがよくあります。

そのシーンで「伝えたいこと」はオミットされず、改変して自然に挿入することが多い作品で、2.5次元作品としては再現度の低いやり方ではあると思うのですが、原作へのリスペクトがあると感じるのはこういう場面です。大事なことはちゃんと伝えている。

また、このシーンから既に葦木場くん役の富永勇也氏の芝居には多分に情緒が含まれていると言うか…セリフに抑揚があって、ヒートアップの頃から彼を観ている私はシンプルに感動しました。失礼ながら、「まだ初日なのに、演技がかなり良いな?!」て。

 

・スタート前呉南

 原作で読んだ時「運営本部前だぞ」が見開きで、ゾッとしたことをよく覚えています。待宮くんとはまた違う戦略の浦久保くんの怖さを語るに十分過ぎるシーンでした。ペダステでは少しだけ危機感は薄まって鏑木くんのピンチ感はマイルドになっていたように感じます。

栗原大河氏の「ナハッ」の表情が本当に素晴らしくて、赤茶色い照明の下では見え難いのですが目を凝らして見ました。本当にいい表情をするんです。カメラはグイッとアップで少し煽りで抜いて頂きたい!

 

・後方集団

 泉田くんによる「ティーーーーーブレイク!してたんだろぅ?」がペダステらしいです。

何故かネチっこく喋り続ける泉田くん。原作にはない表現なのにペダステだと慣れ親しんだ泉田くんです。ペダステは2.5次元作品だけど、3.0次元の俳優の芝居と高い親和性を持つ作品だということを意識せず先導してくれます。

「Tシャツを着ると別のチームの選手になる」という

ペダステのお約束と「後方集団です」の名乗り一つでさっきまで泉田くんだった河原田氏は「泉田にそっくりな選手」に、手嶋さんだった鯨井氏は「手嶋にそっくりな怪我をした選手」に変わります。

私は演劇において宣言は非常に強い力を持っていると思っています。「後方集団です」と名乗られたらキャストは後方集団の選手になるのです。衣装よりもずっと想像力を支配するパワーを持っていて、こういった宣言による場面の急激な変化に演劇の凄さを体感するといつも心震えてしまいます。

 

さて、熊本台一のキャプテン『鬼軍曹』井瀬慎也くんをリーダーにした後方集団の面々は自転車に乗っていることを無視しだしたり、全員それぞれが自由に動きだしていきなり目が足りなくなります。楽しい。本当に「ペダステらしい」シーンです。円盤や配信で如何程収録されるかわかりませんが、このシーン百瀬氏がすごく可愛いくて是非百瀬氏を目で追って頂きたい!

 

・陸ザメ

 集団が蛇になることを前回のインターハイ3日目を描いたTheWINNERで体感していたので、サメも見ることができるだろうと思っていました。

サメは、怪我人を切り捨てた後なので少人数精鋭という点まで含めてあのスッキリした陣型だったのかな、と勝手に思っておきます。

尾ビレカッコイイ。毎回「尾びれです」を待機してました。背ビレはたまに跳ねるのが可愛い。

 

・山桜

 インターハイ3日目は全力を出し切った選手はDNFしていきます。

前作で京都伏見の木利屋くんが落ちていったシーンが大好きだったのですが、今作は山口くんが真っ先にその場面を迎えます。

仕事をやり切って倒れ込む彼の姿は悲壮感はあまり抱きませんでした。それよりももっと、讃えたい気持ちが勝るというか。

先行する総北・箱学を捉えて彼のインターハイは終わります。最後までインターハイを走りきれない事はどれほどの覚悟なんでしょうか。

演劇で、ヒトの身体で表現されたこのシーンは漫画を読んでいた時よりもずっと山口くんの「最後の走り」を強く意識させるものでした。体感って凄い。

わりとすぐにパズルのお仕事が始まるので、さすが監督!とも。

 

・呉南vsT2

 チャンピオンで、集団に飲み込まれた手嶋さんが黄色いジャージの選手に声を掛けたら青八木くんだったシーンを見た時「漫画みたいだ」と思ったことを忘れません(漫画だよ)。

絶望の手嶋さんの前にスポットライトの中に飛び込んで現れる青八木くんはこのシーンの震える感情を甦られせてくれました。

同調直列走法(シンクロストレートツイン)、こんなん泣いちゃう!としか言えません。

手嶋さんと青八木くんが2人っきりでインターハイの舞台で走るのって初めてではないでしょうか。ペダステ的な演出で「前にも有ったよ」とかだったらお恥ずかしい!でもとにかく、チーム2人が2人で走ってるこの姿がエモーショナル!ファンタスティック!天晴れ!早く配信でもう一度見たい!

「俺たちT2、チーム2人」のセリフに『そう!あなた達はずっと2人、2人っきりでチーム2人を演じ切ってくれた!』と勝手に胸を熱くしてしまいます。

同調直列走法で追いついた後の浦久保くんからのデスゲームの挑発、漫画で読んでた時は「やめて!ノらないで!サッサとシンクロストレートツインで先頭の総北に戻って!」とか思ってしまって勝負に乗る手嶋さんが嫌だったんですけど、ペダステではサクサク進むので嫌とか思ってる暇を与えませんでした。

おまけに、さっきまで死ぬほどエモくて泣きそうだったのに「5番…バンドウエイジ」とか言うんです。ペダステのこの緩急、本当に楽しい。

「マイケルジャクソン」の回の鯨井純太の「アオッ!」の返しが好きです。「みのもんた」の回の「誰が名司会者だ」とか「リチャードギア」の「なに嬉しくなるようなこと言ってんだよ」とかも。

円盤に…全部…11回分収録してください、てアンケートに書きます。WEBアンケートの受付は3/31まで!

今作のペダステは弱虫ペダル名物過去回想についてはいつも通りセリフの語りで補われていますが、それでもかなりエピソードをカットしています。

それによってレースの展開自体にはより集中し易くなっていると感じました。

「勝ってくれ純太」の青八木くんの全身から溢れる感情のエネルギーが凄くて、悲しいシーンでもないのに「気圧されて涙が出る」という回が何度かありました。青八木くんというか八島氏の演技に。青八木くんのDNFの時に再びこの現象に見舞われます。

「三年間共に闘ってくれてありがとう」はこのインターハイ編を戦走り抜いた、チーム2人を演じる2人にも通っているのでメタな視点でも胸を掴まれるセリフでした。泣いちゃうってば!

T2vs呉南はレースの勝敗のハラハラよりも役者の芝居が凄くて…本当に最高の2人だった。

 

・庭妻繁典

 「庭妻くんおるやんけ!智平さんやんけーーーー!!!」と心の中でスタオベしました。段竹にお髭がある時点で気がつくべきでしたが。

キャストが発表された時に庭妻くんがいなかったので「何考えているんだペダステ!浦久保くんを語るのに庭妻くんがいないとか信じられない!まぁパズルライダーの誰かが下は黒のスパッツで『呉南の庭妻です!』みたいな感じでやるのかな?!」等と思ってたんですがちゃんと居ました庭妻くん!

庭妻くんは浦久保くんの良心であり、浦久保くんの天才故の孤独さの語り手として不可欠なので本当に居てくれて嬉しかったです。

呉南の選手は東村はいませんが、里崎がいます。嬉しい。

T2との決着後、手嶋さんのセンサーを捨てようとする浦久保くんを止める庭妻くんに「これが見たかったのだ」と思いました。

庭妻くんの浦久保くんへの友情ってとにかく慈愛に満ちている気がします。庭妻くんの浦久保くんへの友情、良心としての存在意義がそこに集約されている大好きなシーンです。

 

・浦久保優策

 ペダステでの新キャラクター、浦久保優策くんはなんと言ってもその髪型に「浦久保くんってドレッドヘアだったんだ」と知ることが出来ました。

浦久保くんの「勝ちたい」は友達への想いで満ちているのが特徴的です。先輩達との関係性を示すシーンはとことん削られているので、より「友達の為に」というキャラクターになっていたと思います。

彼の見所は表彰式のシーンに在ると思っているので後述します。

ジャージの袖がかなり余っていてその細さに驚きました…細っっ!

 

♪M1

♪ただ早くて ただ強くても 足りないーー

♪ゆけ ゴールまで エェェスたーちよーー

八島氏のソロパートってこれまでも結構機会があったとは思うのですが今作も実に味のある歌声を披露してくれております。大阪千秋楽では感情が昂ぶり過ぎてメロディの方が気遅れしてしまったのでしょう!

T2のデュエット部分が凄く好きでした。いや全部好きだった。

ペダステはミュージカルではないのですが、劇中歌には状況や感情が物凄く含まれていて…ライブじゃないからね!とは言いますが歴代の劇中歌でライブやって欲しいくらい…流石に無理かな。せめて、せめて楽曲配信して…。

 

・DNF青八木

 「楽しくないわけないだろう」という青八木くん。彼と彼を演じる八島氏のインターハイのラストランは物凄いエネルギーに溢れていて、またしてもその気迫に圧されて涙が自然に溢れてきました。

特に2/22マチネと2/28ソワレは八島くんから迸るエネルギーというか圧が凄くて、28ソワレはこの世相から「明日ちゃんと千秋楽の公演はあるのか?」と不安になるほどでした。「今日が千秋楽じゃないよね…?」と休憩の時に友人に確認してしまうほどの熱演とその公演を観ることが出来たという事実。幸福です。

八島くんの熱演は「芸術の圧が凄くて涙が出る」のだと思います。私は岡本太郎太陽の塔を初めて見た時に強い威圧感を感じたのですが、その時の気持ちに近いものが八島くんの演技にはありました。演劇は芸術であることを今一度、体感を持って思い知りました。

 

「あれが俺の三年間のゴールだ」と箱根学園の選手の背中が見えるのですが、ここでの音楽が物凄くカッコイイんです。早く配信で観たい聴きたい!サントラ出して欲しい!manzoミュージックが大好き!

全力で激漕ぎした青八木くんが鏑木くんへ「お前のお陰で賑やかなインターハイだった」と告げて総北最初のリタイア者となります。

でも、ここは悲しい気持ちよりも先に、これからの鏑木くんに物凄く期待を持たせてくれます。悲しんでる暇を与えません。

 

・銅橋vs鏑木 DNF

 弱虫ペダルという作品において「先輩」の存在はとても大きく、影響力が強いです。

鏑木くんは憧れた小野田くんと見守ってくれた青八木くんの二人の先輩の力を得ているキャラクターです。更に彼には負けられないライバルも既にいます。強くならないわけがないんです。真っ直ぐ強く進む期待のルーキーは観ていて本当に愛おしい存在でした。

ていうか原嶋元久氏が上手い!演技がうまい、ペダリングが上手い!銀河で下手側に座った時に顔の向きの導線上の座席だった回が有ったのですが、その表情の必死たるや。鏑木くんは全力で青八木くんの意思を継いで走っていることを肌で感じました。彼もまた演技の気迫が凄い。

ところで私は彼が挨拶で語る「毎日が誰かの初日で、誰かの千秋楽」という言葉が大好きなのでなんとか円盤に収めて頂けないものかと。

毎日、毎公演が誰かにとっての特別な公演であるということを言ってくれる原嶋氏のこの挨拶は後世に語り継がれるべきだと思います。私は語っていきます。

 

今回からの新キャスト、岸本卓也氏の銅橋くんは物凄く「兼ちゃん」でした。

キャストが変わったと思えないほど自然に銅橋くんはそこに居ました。兼崎健太郎氏の演じてきた銅橋正清を研究してくれたのかな、と思いました。キャストはキャラクターの外殻、その血と骨と肉をもって板の上で「キャラクターそのもの」としては変わらずに作品の中で生きていることを体感によってまた知る、そんな銅橋くんでした。

銅橋くんが激漕ぎするシーンで、葦木場くんがずっと銅橋くんを見ています。私は葦木場くんが大好きなので、後輩を「しっかり見ている」先輩としての葦木場くんの姿が観られて凄く嬉しい気持ちになりました。サイレントでもキャラクターの存在を示せるようになった富永勇也氏の成長に震えたシーンでもありました。

今作、事ある毎に葦木場くんは他のキャラクターをよく見ていました。その視線の先に今全力で頑張っているキャラクターがいることがなんだか無性にキャラクターの「生」を感じて嬉しくなりました。

 

・最速の槍 泉田

 どんな時でも楽しくて面白くて実にペダステ!という感じがするんですよね、泉田くんの筋肉たち。

3代目のファビアンはお髭が大変可愛らしいです。そして歴代で一番「父」っぽい。そんな栗原氏のファビアンが大好きだったのですが、毎回3秒くらいしかご尊顔が拝めない(顔伏せてしまう)ので毎回めちゃめちゃ目を凝らして見ていました。

今回から登場のペテルとマーク。さっきまで激漕ぎしていたスプリンターにそっくりのトップガン

マークのリップ音が堪らない!ペテルの日替わりは大阪の「なんでやねん」がシンプルで好きでした。

 河原田氏はずっとオリジナルキャストで泉田を演じ続けてくれて、可愛い後輩から強く頼もしい先輩になり、ミスターペダステ!の貫禄でした。

彼がずっとこの作品に出演してくれていたからペダステはずっと「ペダステ」で在り続けられたと思っています。最高のラストランでした。

…700mも彼が引き離したのに山で追いついてしまう手嶋さん、クライマーとしての才能の塊じゃない?

 

・山岳賞(葦木場vs手嶋)

 私は葦木場くんを世界で一番愛してるオンナなのですが、原作でのこの勝負が本当に地雷というか…未だに葦木場くんが負けたことが悔しくて悔しくて堪らない、負けた葦木場くんを許せない、もう彼を選手として応援することは出来ないかもしれないと思っていた勝負でした。

ペダステでその勝負を観ることでいよいよ持って葦木場くんを嫌いになってしまったらどうしよう、「とみーのせいにしよう!」くらい私は酷いオンナです。だって葦木場くんが好きなんですもの。好きなものは嫌いになりたくないのでそんな戯言で足掻いておりました。

そんな拗らせた私の気持ちなんてペダステには関係ないので、手嶋さんが2年生を引いて登った先で葦木場くんは「勝負しよう!」と宣います。

流れる第九、雪ちゃんに発射させられて「オウ!」と力強く答えて葦木場くんは仕掛けます。痺れました。世界で一番カッコイイ!

後輩たちに勝負へ送り出される手嶋さん。急転のこの勝負の始まり、非常にファンタスティックです!

原作では兎に角過去回想の長い勝負ですが、ペダステでは過去回想と東戸くんは潔く削がれています。でもテンポが良いので2人の過去の詳細は知っていても知らなくても自然なシナリオだったと思います。ペダステでは「今」2人が激漕ぎしている勝負に焦点が絞られるので非常にレースに集中し易くなっていたと思います。

ところで、東京公演の記憶が曖昧というか、私が気が付いたのが大阪公演からだったのですがハイタッチをSEだけではなく実際に手を合わせてしていて、偶々座っていた席の関係でその生の音を聞くことが出来て震えました。最高。

 

 このシーンで語ることは一つ、「葦木場くんが楽しそう」です。

富永氏が実に楽しそうに、嬉しそうに、正に心が弾むように走っています。全力で、でも手嶋さんに向けている表情はずっと笑顔で。

そんなことが出来たのか!と富永氏の演技の成長ぶりに本当に感動しました。好きなキャラクターの生を感じるというか、「葦木場くんは今楽しいんだ」というのが伝わってきて、私も本当に嬉しくなってしまうシーンでした。負けちゃう勝負なんですけどね。

全力で走る鯨井氏、富永氏に対してどっちが先にゴールしたかなんて、ただそれだけの事でした。全力で走って、闘って、勝った方と負けた方がいる。実にシンプルな事でした。

「悠人に箱根学園の誇りを語っていたのに」とか「箱学のエースが山岳で飛び出して「手嶋さん」に負けるなんて」とか「箱根学園が負けたのは葦木場くんのせい、この戦犯!」とかずっと思っていて、私にとってはこの勝負の勝敗は「推しを自ら否定してしまう」という本当に辛いものだったのですが、ペダステでの体感によってラストの真波と坂道の一騎討ち同様に勝敗はただの結果であったと素直に受け止めることが出来ました。

葦木場くんのことが好きなまま、彼のインターハイを終えることが出来ました。これを救いと言わずになんと言えば良いのでしょうか。拗らせヲタクにはわかりません。

この勝負をペダステを観て、以前よりもずっと好きになれて、今は原作を読み返してもあまり葦木場くんを非難する感情は浮かんできません。原作だけでは触れられなかったキャラクターの心情に少しだけ近づけたような気がします。そういう不思議な力が、2.5次元にはあるのです。

葦木場くんが刺したところで手嶋さんはまだ一漕ぎ踏み込んでいる、というシーン描写も秀逸だったと思います。

 

 今作で初めて富永氏へ「大きい」と思いました。

葦木場くんは大きいんです、2m2cmもあるんです。

実寸2m2cmの若手俳優なんていないので「大きく見えること」は非常に重要なんです。

富永氏の身長が前回公演から著しく伸びたわけではありません。彼はその芝居で私に「大きい」と思わせてくれたのです。本当に驚きましたし嬉しかったです。

正直、顔は似てないんです。そもそもペダステはビジュアルを似せる気なんてないかもしれませんが。

でも今作、富永氏の葦木場くんに「葦木場くん」を毎公演感じることができました。大好きな葦木場くんが血と骨と肉を伴って走っている、嬉しくないわけがありません!好き!無理!しんどい!大好き!

今作は演技もペダリングも富永氏の芝居は「今日が最高」を毎日毎公演更新し続けたと私は思います。

大阪千秋楽は熱が入り過ぎて、芝居は情緒よりもエネルギー極振りって感じでしたけど、観てるこっちのボルテージも上がっていたのでまぁ良し、GOOD!最高!マーベラス

毎日毎公演観るのが幸せでした。幸福です!(n度目)

 

倒れ込む手嶋さんで暗転、休憩。

ここまで本当にあっという間の1時間20分でした!

 

〜休憩〜

・京都伏見

御堂筋くんがまだ仕掛けていないことを思い出しました。書き損ねてましたが、スタート直後の水田くんのフェイズ82のジェスチャーが可愛くて大好きでした。追い抜かれていく時の水田くんの方向転換が凄く自然で上手い。水田くんもインターハイを走る1人の選手なのですが今回の彼の散り際の「さらば!インターハイ!」はコミカルですが切ない。

 

・先頭を走る総北2年生

 既に総北は3人しか選手がいないんですが全く悲壮感がありません。3人で肩組んでゴールする夢を来年も見てほしい。とはいえまだまだ後ろから追って来ちゃうんですよね、他の学校の選手が。

この束の間の総北2年生の友情感、可愛いし愛おしい。

 

・小鞠vs悠人

 天羽氏は体の関節どうなってるの?!という柔らかさでビックリします。何度見てもその首の位置はどういうことなの?!と驚きました。人体の不思議。

「俺ちょっと変わったんスよ」ここにきて悠人の1年生らしさ、可愛らしさが満開です。

2日目スタートの鏑木くんだってそうだったのに「漫画」だから忘れがちになるんですけど、疲労ってそんな一夜明けて回復するもんじゃないのは当然ですよね。黒田くんと同じ気持ちで「あぁー悠人にはまだ経験が!」とショックを受けました。でも飯山氏が「誰が!2対1だって?!」と戻ってきてくれた時の頼もしさは半端なかったです。

天羽氏、飯山氏もまたオリジナルキャストで演じ切ってくれた2人です。その2人がインターハイ最後の日に一年生同士の一騎討ち。気持ちがアガらないわけがない!悠人は音楽もカッコイイので本当にサントラをなんとか出して頂きたい…。

そういえば、ここしばらくcomplete!おじさん見てないですね。

 

・鳴子・真波坂の攻防

 カーブ二つと弓池、の弓を引く真波のマイムが好きでした。かわいい。

2つのカーブを越えた時に流れるやたら牧歌的なメロディが印象的でした。

そんなにここで鳴子くんが消耗するなんて!と後ほど驚くのですが…相手が真波ですもんね。

 

・鳴子DNF

鳴子くんはどうして最後までインターハイを走りきれないのでしょうか。でも彼もまた散り際の美しい男です。

「自転車と友達をこよなく愛する鳴子くん」を感じることが出来ます。本当に鳴子くんは友達を大切に思っててヒーローみたい!カッコイイ!

「覚えてるのはワイだけやろなぁ」には私はつい、和田雅成氏のことを思い出してしまいました。

たくさんの今泉がここまで繋いできてくれたんですよね。百瀬氏が長く鳴子くんを演じてくれたことと合わせてここまでの鳴子章吉の来た道へ想いを馳せてしまうのでした。雑念に塗れていると言われれば、そう。

 

・御堂筋vs今泉

御堂筋くんと今泉のライバル観って実に高校生らしい応酬なんですよね。相手がハマればザマァみろ、覆せば全然平気だった!みたいなツラをする。仲良く喧嘩して。

ここでエース同士が闘ってしまうから毎年小野田くんと真波が一騎討ちに!つい何か言いたくなる展開なんですがペダステで観てると体感が勝ちました。

 

・水飛沫、水溜り

富永氏の水飛沫が大好きでした。

ゆっくり動くのって難しいんですけど、頑張ってたし長い腕を大きく回すダイナミックさが堪らない!最高!100点!優勝!という気持ちで毎回観てました。

滴に見立てられたヘルメットの動きが…というかヘルメットを滴に見立てるという発想が凄い。

水溜りが「セーフ!」て「言う」のが好きでした。喋る!雨が降っているという状況の表現としては傘ウーマンが出てくるだけでも十分だし、今泉が顔を拭うマイムをすれば水飛沫が邪魔だって伝わるのに、ここに水飛沫役や水溜り役を板の上に乗せてマイムで表現するのが実に「ペダステらしい」気がします。緊迫のレース中だけどこのペダステらしさが実に楽しかった。

 

・真波を引いてきた黒田

 久しぶり!!黒田くん!

「そのオーダー、遅かったな!」にゾクリとする感じ、昨年のインターハイでの「上がれ!真波!」と同じくらいゾクゾクしました。

 

♪M2(ガクガクの脚、今泉)

 ♪走り続ければー 立ち止まらなければー 

♪いつかは ゴールに 辿り着けるだろうかー

 この時の山﨑氏の太ももがプルプルで、その直前の一騎討ちの過酷さを物語っているのですが、千秋楽にしてプルプルを通り越して脚がガクガクで歌が終わって袖に捌けるところで彼の腰を鯨井氏が支えるところが見えちゃって。それどころではないと思うんですが、総北は支え合うチーム…とつい思ってしまいました。

めちゃめちゃイイ顔でソロ歌い出しを担う伊藤氏がカッコイイし。

♪弱虫な挑戦者という曲のことを何故か思い出しました。

 

・真波vs坂道

 原作で総北高校が二度目のインターハイを制した時にどうしても「漫画の展開としてどうなのか」ということを考えてしまいました。

「2年連覇してしまった敵無しの坂道くん」「あれだけイキり通していたのにまたDNFとなった御堂筋くん」「リベンジの叶わなかった箱根学園」…漫画のセオリーとして2年目のインターハイは「坂道くんが負けて翌年リベンジする」というのが大半の読者の「読み」だったと思っています(ペダルナイトとかで渡辺先生がお話されている内容はここでは加味しません)。

今回のペダステで一番驚いたことは、このような原作の展開への懐疑的な感情を一切抱かなかった事です。

最後の真波vs坂道のスロープの激漕ぎはあまりにも熱く、その果てにどちらが先にゴールするか、それがその後の展開的にどうかという思考を抱いている暇がありません。

ただ坂道が先にゴールをしただけ。それだけのことでした。真波が先にゴールしていてもきっと同じことを思ったと思います。

決着が着いた時に抱く闘っていた2人へ湧き上がる思いは実にシンプルな賞賛でした。

よく闘った、よく回した、全力であった。

渡辺航先生が原作で描いたこの勝敗で読者に感じて欲しかったことは、もしかしたらこのシンプルな感情だったのかもしれないと少しだけ他所事を考えてしまいました。ただ、私は2.5次元による体感でより原作が描いていたものを感じられたなら実にラッキーな事だと思います。

 

・俺を抜けショ!坂道

沿道から巻ちゃんが飛び出してくるところが本当に「ま、まきちゃん!!?」と驚きました。これは原作で読んだ時と全く同じ驚きでした。まさか本当に巻ちゃんが飛び出してくるなんて思わなかったんです。あの日あの時のあの感動がここに!みたいな安いコピーになってしまいます。

村上さんの巻ちゃんには「巻ちゃんがいる」という衝撃と喜びが溢れました。総北メンバーが巻ちゃんのシルエットでスロープにいるだけでも巻ちゃんがそこにいて「こうやって巻ちゃんと一緒に走っていることを描くんだ」と思ったのに、まさかジャージ着た巻ちゃんがスロープの上を走る姿がまた見られるなんて!

葛折りのカーブで、果てしなく続く一本道で、草生茂る田舎町で、ペダステのスロープの上で巻ちゃんは坂道の前を走り続けていました。こんなの泣いちゃう!

 

・♪まだ見たことの道を

 ♪過酷さも 困難も 失敗も 自転車は全部 楽しさにかえてくれる

 この曲が始まるとペダステが終わってしまうのですが、やっぱり良い曲で大好きな曲です。

「この曲を誰が歌うか」は私にとっては結構思い入れがあったのですが今回はDNFとなった選手の歌唱から、まだレースを走っている選手達の歌唱に続きます。この曲のシーンは観て味わった心の震えが全てというか。明文化出来ない文章力と語彙力でお恥ずかしいですが「好き」ということです。

 

・真波と東堂

このシーンについては…このシーンは荒北さんじゃないとダメなんじゃないかと少なからず思いはしたのですが、そんな話のわからないことは置いておくことにします。

真波が泣いている描写はある回から「背を向ける」になっていて、数回の公演でより洗練された表現になったと思います。実際に泣いても泣いてなくても難しいシーンだったと思うので。

 

・表彰式

表彰式へ向かうリタイアした総北の面々がブレーキ音をやっていたり、跳ねたり…この小芝居が如何程円盤に収まるかはわからないので見逃せないシーンでした、可愛い。

このシーン、オリジナルの部分が多かったですね。

原作では小野田くんの緊張が可愛らしい感じでしたがみんなと一緒なので実に微笑ましい。

「そして拓斗ぉ!2m2cm!」の指す先を見上げる富永氏の葦木場くん、「おっきぃ」と呟く悠人、メタでとっても可愛くて大好きでした。

私は葦木場くんの「2人で獲った山岳賞だね」が本当に受け入れ難かったのですが、ペダステではそのモノローグは無く「純ちゃんの分も貰っておくよ」になっていてペダステにまたしても心救われたシーンでした。

この表彰式のシーンから袖に捌けるところで富永氏が本当に毎回毎回違うパターンを見せてくれました。特に大阪28ソワレの花束の香りを嗅ぐ葦木場くんが最高だったので一生語り継ぎたいと思います。雪ちゃんに花束を渡す、とかも好きでした。

 

さて、この表彰式のシーン、浦久保くんが実に良い味を出しています。

表彰式のシーンは非常に賑やかなんですが、舞台下手の浦久保くんだけ物凄く静かなんですよね。

そもそも彼は表彰式にいないところを彼の良心の化身・庭妻くんが引っ張ってくるのです。彼は実に静かに表情台を見ていました。その表情は非常にリアルだな、と思いました。

勝ちたい人が、勝って表彰台に登っている人に向ける気持ちは悔しさやらせなさに満ちていて当たり前だと思うのです。浦久保くんもまた勝ちたくてレースに挑んでいたことを感じるシーンでした。

個人表彰には小さく拍手を送ってくれたのも、その拍手の覇気の無さがまたリアル。

浦久保くんばかり観ていたので、上手側で何が起こっていたのかは円盤で見ることにします。

 

・♪over〜

♪青空のスポットライト 

 もう語る言葉もありません、大好き。

 

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日替わり箇所の備忘

・女子ファン

 しれっと新キャラがいる。のぶこ推しなので再会できて嬉しかった。のぶこ可愛い!

 

・5番…〇〇

 この場面でその日替わり?!とド肝を抜かれました。

 

・御堂筋くんが追いついてきたところ

「うーばーいーつ〜」が個人的にドツボでした。

 

・集団(モブ)

 葦木場くんにそっくりな彼の「より楽になる👉」へ「自転車はどうした!」のツッコミが入るようになってから更に楽しかった。ペダステは都合よく自転車がなくなる。いえ、最初から無いんですけどね。

 

・箱根学園の補給

 銅橋くんにそっくりの彼と浦久保にそっくりな彼によるパンを巡る🥖攻防。大阪千秋楽のパンが浦久保似の彼の鞄から出てきたの驚いたしめちゃめちゃ面白くて、正直このシーンの東堂くんの顔が一切思い出せない。

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本当に楽しいペダステでした。

全編楽しくて最高の2時間50分でした。

配信は3/14から!円盤は6/17!サントラ売っててくれ!過去公演のBlu-rayも出してくれ!

 

 

 

 

 

 

 6年6ヶ月12作品を劇場で観ました。

原作が好きだから観始めた作品でした。

ペダステではどうやって表現するんだろうと思いながら読んだ事も何度もありました。

大好きなキャラクター達の走ったレースを体感させてくれて本当にありがとうございました。

舞台「弱虫ペダル」をこれまでもこれからも私は一番大好きです。

 

ありがとう。悔いはないよ、1mmも。

刀ステ維伝を観てきた

チケット取れなかったら4万までは出す覚悟してたんですが、定価の範囲で観てきました。

 

つまらないことを先に言ってしまうのですが、普通に「いつも通り」の刀ステでした。

 

今回の刀ステはゲラゲラ笑えるから楽しいとか、高尚が鼻について不快だとか、匂わせが寒過ぎるとかは無く…匂わせは多少有ったかな。それもいつも通りって感じです。平年並み。

今回のアニメのOPみたいなアガるOP曲、アニメのEDみたいな仄暗いED曲、南海太郎朝尊の罠シーンの音楽、と音楽が本当に好きでした。サントラ出ると良いな。

 

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前回の慈伝で突然のバク宙が冷や水だったので、今回はそういう「蒼木陣氏」としてのアクロバットではなく「アクロバティックな陸奥守吉行」が観られました。最高。

殺陣のシーンはアクロバティックでダイナミックで見応えする所が多々あって、慈伝で垣間見て期待をした「蒼木氏だから出来る身体能力バリ高の陸奥守吉行」を観ることが出来ました。とても嬉しかったです。豊かなことです。

筋肉がバキバキで「絵みたい」な胸筋、腹筋、上腕二頭筋には「立ち絵のむっちゃんみたーい」とIQの低い感想を抱きました。絵みたーい。

期待していたものが観れたことは本当に豊かで嬉しい事だと思います。蒼木氏のむっちゃんは本当にボディが絵の、キャラクターデザイン儘の陸奥守みたいでした。

 

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ストーリーの感想ですが、先にも書いた通り「いつも通りの刀ステ」でした。

 

・「せっかくこがなところに来たき、世界を掴むぜよ」

冒頭に顕現台詞キラーショットが復活して嬉しかったです。

2.5次元舞台を観に来ているので、再現性の高いシーンはやはり気持ちがアガりました。

南海太郎朝尊の綺麗な声が目立って良かったです。

ついでに再現性のところで好きだったところを挙げると、

会心の一撃」を男士が撃つ時の緑の閃光が好きでした。特に南海太郎朝尊は格好良かったです。

…南海太郎朝尊がとても良かったですね。前よりずっと好きになりました。

 

顕現台詞や会心の一撃、ゲームで見ていたものに生身の体感をもって再び出会うことができること、2.5次元舞台作品はこの「体感を得る瞬間」が本当に快感です。

 

慈伝の時に寒くて風邪を引きそうだった「ゲーム内台詞」のテキスト儘乱用は男士の人数が少ないので慈伝よりはずっと気にならなかったです、偶に不自然もあったかな?くらいです。

 

・「特命調査 文久土佐」

「入電」から始まるゲームの「特命調査文久土佐」儘の肥前忠広のVTRには「これは特報で見た」とだけ思いました。

文久土佐のイベント自体が結構前なので懐かしさがあってVTR久し振りに見れたことは良かったです。

 

・「この街…気持ち悪い」

「生きている」と表現された文久土佐町は非常に思わせぶりで禍々しくて、これがナニモノなのか先の展開をワクワクしながらストーリーを追っていたのですが結局なにも明かされない儘でした。

「生きている」と表現するからには「街が思考して邪魔をしている」のかと思ったんですが、そんな事なかった、期待し過ぎた。

途中から「勝手に動いてる」程度になってしまいました。ええ…。

 

刀ステにはいつも思うのですが、広げた風呂敷はキチンと畳んでから幕を下ろすべきだと思います。

「ものがたりをおくれ…」とか言い出す目玉達、禍々しくて面白そうだったのに何もありませんでしたね。

結局アレはなんだったのか。どういうことなのか。

これからのシリーズで語られるのか…

今語れよ!客が観ているのは「今」なんだよ!と思います。次回観れる保証なんて何もないのだから。しかしながらこのシナリオのガッカリ残念さも「いつもの刀ステ」です。

本当に毎回毎回「それっぽいカッコイイ事」だけを詰め込んで畳まない姿勢、ダサいシナリオ振り切りが潔くて清々しいです。

 

・「派手じゃのう、どこで誂えたんじゃ」

龍馬から男士の扮装を指して「変わった服装」みたいに明言したのは驚きました。コレは非常に面白かったです。

男士たちのあの扮装ってその時代時代に合わせて光学迷彩よろしく、時代の人達には時代に溶け込む服装に見えているとかそういうご都合主義なものでは無いのですね、漫画の読み過ぎかしら。

いつも私達が見てる通りの格好で各時代に出陣してます、というのが明かされるのは面白かったです。

怪しいのでしょっ引かれる理由は十分でしたね。

 

・「誰だ 罠を仕掛けようなんて言ったのは」

南海太郎朝尊の罠を仕掛ける時のシーンがとても凄くめっちゃウルトラスーパー超好きでした。dance to the music!て感じ。

ずっとこのシーンを繰り返し観ていたいくらいです。維伝はこの罠シーンをずっと推して行きたいと思います。罠to the musicと名付けます。

音楽がディスコティックで可愛いし、ダンス(?)がダサ可愛くて好みにガツンと響きました。

 

このシーンを好きな理由はもう一つ、

この「罠を仕掛ける」は文久土佐のプレイ時の再現としてとても上手だと思いました。

実際のゲームだとコマ進めて戦って、勝って、朝尊の台詞!コマ進めて戦って、勝って、朝尊の台詞!の繰り返しでテンポとか感じたことは無かったです。

舞台では音楽と合わせることで軽妙でサクサクとテンポよく進んだのは感動しました。

ゲームの展開を100%のオリジナリティを持って100%表現していて、200%の魅力を感じました。

楽しくて堪りませんでした。

 

 

・「とぅーーーけんだんしぃーーー」

完全に個人的な好みですが

史実上の人物達に刀剣男士が「刀」とバレている・受け入れられているというのは苦手なシナリオです。ダサくない?

坂本龍馬にはバレていない、バレていないというか男士サイドが肯定はしていない、バレを受け入れて名乗ったりはしていない。この辺が心の拠り所でした。

ところで龍馬は自分が「ヒトではない」自覚があったのでしょうか…個人的には無自覚だったと思うんですけどね。

それにしてもあの龍馬ってどこから現れたナニモノなんでしょうかね。放棄された世界、分岐後の龍馬ってことで合ってますかね。イマジナリー龍馬?

正体は明かされないままニセモノの龍馬は破壊されてしまったのが残念でした。

本当にあの龍馬は「倒されるだけ」で良かったのでしょうか。

 

 

・「ちょっとちょっと刀剣男士〜喧嘩してないで歴史守ろっ」

実に初演ぶりの染谷俊之氏の鶴丸国永でした。

コメディリリーフを担う鶴丸国永、といいましょうか、狡い存在でした。ずっと面白いんですもの。

芝居のテクニックも存在感もある。

「久しぶりの出陣」はメタなダブルミーニングを多分に含んだ台詞で実にズルイですね〜〜!

染谷氏自身の初演ぶりのキャスティング、健人氏がずっと出演していたことを踏まえて本当に狡い台詞です。考察厨なる浅い深読み大好きヲタクたちの筆を走らせてしまうことでしょう。

 

染丸国永については、久し振りに見ることが出来て嬉しかった事と、小烏丸の玉城氏と並んで含ませ台詞を話す時に二振りは老獪で且つ「対等である」ことを並ぶだけで示していました。ずる〜い存在だ、染丸国永。

 

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維伝は一幕の幕引きっぷりを金髪の時間遡行軍が盛り上げてくれてました。二幕が楽しみな幕引きはやっぱり観劇してて良いですね。

二幕は殺陣が長いなぁ、とは思ったんですが刀ステ名物「冗長な殺陣シーン」と思えば…この辺もいつも通りでした。長い。


ストーリー全編は刀ステ名物の広げっぱなし、思わせぶり放置でいつも通り。

歴史上人物への特に真新しいアプローチはなく、よく描かれてきた坂本龍馬岡田以蔵武市半平太でした。坂本龍馬という人物に対して理想が高過ぎる気もしましたが。

結局あの龍馬の正体は明かされないまま終わりましたね。

なーーにんも明かされない。

刀ステはいつも基本的にオチが無いので…ヤマはある、意味は…見出したい。いつも通り。

 

私は陸奥守吉行依怙贔屓本丸の審神者なるものをやっているので、今まで山姥切や三日月が担ってきた所謂「主役」ポジションに陸奥守吉行がいることが単純に嬉しかったです。

 

ラストで陸奥守が「歴史を守るのが刀の本能、であれば自分は『刀だ』」と自分の在り様を明言していました。モノとして自覚的である、ということの表明でしょうか。それとも言い聞かせているのでしょうか。なんとでも受け取ることが出来る!そういう思わせぶりなのはいいからガツンと熱いメッセージくれよう!

 

面白かったか、と聞かれたら「悲伝よりずっと面白い」と逃げ口上を述べます。

 

 

 

 

 

 

 

ここから先は読まなくて良いんですが自分の気持ちの備忘を書き殴ってます。

 

私は陸奥守吉行が好きなので、今回とても期待と不安を抱いて観劇に臨みました。

好きなキャラクターを苦手な脚本・演出家が描いているっていう負け戦スタートだったんです。

陸奥守吉行を嫌いになりたくないから、なるべく「刀ステの陸奥守は末満の陸奥守」と最初からかなり距離をとって観劇していました。

ただ、これが最初に見た2.5次元陸奥守だとしたら、これが正解と思っていたかもしれません。

 

弊本丸の陸奥守吉行と最も解釈が合致したのがアニメの活撃刀剣乱舞 第9話の‪陸奥守吉行です。

存外、湿っぽく感傷的で謀反の気配を漂わせてて、でも自分の気持ちに折り合いつけて大人ぶって賑やかしい役割を担っている、こなしていると思ってます。

そういうイメージを抱いているので…こう、蒼木陣氏はどうかなー、どう思って、どう考えて…むっちゃんに何を感じて演じてくれるのかな、私と完全一致はコッチが厄介過ぎて無理だろうという気持ちというか、あまりこちらのイメージを押し付けずに観たいとかそんなことを考えてました。

 

どうだったかというと、観劇中何度も「この陸奥守吉行が理想と一致する人はたくさんいるだろう」と思いました。

それだけ蒼木氏のパワフルで豪快な中にあどけなさを感じさせる雰囲気は陸奥守吉行のパブリックイメージと合致していたと思います。

しかしながら私個人が抱く「キャラクター解釈」と一致していたかというと…無抵抗の龍馬に「戦ってくれ」と頭を下げる陸奥守吉行には「解釈違い!解釈違い!」と鳴き声を上げそうでした。

解釈違い〜〜〜〜〜〜!なんてエゴの塊な言葉を使いたくないのですが、シナリオと血と骨と肉を以て表現された刀ステの陸奥守は、やはり私とは「同じキャラクターに対する分解、再構築」が異なりました。

違うだけです。否定はしませんし、それぞれの本丸、というヤツです。

末満氏とは解釈が違った。知ってた。今更だった。

 

刀ステのあの陸奥守吉行はあの文久土佐の世界の龍馬に本物の「坂本龍馬」を重ねたのでしょうか。

本物ではないということが判明して尚、「龍馬にはこう在ってほしい」を重ねて願うのか刀ステの陸奥守吉行よ…。

坂本龍馬の事を大切に思っている」というのはむっちゃんのキャラクター性というか男士としての構成要素です。元の持ち主のイメージに由来するタイプの刀剣男士です。

陸奥守の在り様は坂本龍馬で、その坂本龍馬にどういう姿であって欲しいかを願う姿は…卵が先なのか鶏が先なのかと思いました。

 

加えて私自身の問題というか、「そんなに前の主人の事が大事なの?!イマノアルジはムカシのオトコのハナシ、ダイキライ!」という嫉妬心があります。嫉妬はいつも醜い!

私は「むっちゃんは「龍馬が大切である事有りき」な存在であることはわかっている…。私より龍馬の事が好きなんでしょ?!やだ!」というド嫉妬審神者をやっております。厄介なことに自覚的である。

しかしながら、このド嫉妬を差し引いても「無抵抗な龍馬を斬りたくない」と宣う陸奥守吉行は私とはキャラクターへの解釈が違いました。サッサとよお狙ってバンして。

歌合さいたまSAネタバレ感想

5日マチソワの記憶

 

久しぶりに歌合です。

友達と演劇(?)を鑑賞するという文化的な行為はとても楽しかったです。

でも長野の感想の100倍disっているので愚痴合わせしたい人向けの感想です。

 

♪あなたと愚痴合わせ

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いくらなんでも酷いと思ったのは、新刀剣男士鍛刀の場面で一声も驚嘆の声が上がらなかったことです。

確かにもう今更過ぎてなんの驚きもないし長野の感想で書いた通り、この驚きは2度は通用しないやつです。けれどあまりにもシラけた空気にビックリしました。

私は刀ミュの客はもう少し優しいというか甘いというか、もっと茶番に付き合ってくれるものなのかと思っていました…わりと歌合を肯定しているのかとばかり。

確かに何の驚きも無いので私自身一声も上がらないのですがシラけ過ぎてはいませんか?!

他の会場でどうだったのかは知りませんが段々とこうなのか、さいたまだけ特別にこのシラけっぷりなのか…。

 

『もっと驚いてやれよ』

そう思うばかりです。あのシラけっぷりでまだ大阪、大楽を含む東京公演が残ってるなんて信じられません。この先の公演に入る予定のお客様達はもう少し茶番に付き合ってあげて欲しいです。私はもう入りません、増やす気は起きなかったから。

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ショートショートについてdis感想です。

 

碁石ガチャガチャ丸

登場するキャラが多い割に「おもしろくない」話でした。

なんか良い感じの雰囲気の話という印象です。

パンチの無い話でした。

良かったところは「各キャストが可愛い」です。

百度参りしてる面々と一人畑仕事を続ける大倶利伽羅、どちらも可愛い。

コテギリゴウと物吉くんについては最後の姿かもしれません。

 

・コンペイトウ

1回目、2回目は笑える。3回目はクスリとはくる。

4回目は疲労コンペイトウです。

根兵糖に関しては本当に、瞬間湯沸かし器的「ウケる」なので一度ウケればもう仕事は全うしてると思います。

でも、キャラクターのイメージ違いで一度も笑えない人もいると思うので…ゼロか100かしかないし2度目は等しくゼロ…

 

・菊花の約

あらやんが上手い。

別に刀剣乱舞ではないし、にっかり青江である必要もない。

 

・明石の梅

「しゃべくり」から始まる明石の印象を悪くして終わるだけのセンテンス。

いや、こんなシナリオで明石を好きにはならないでしょ…元ネタのある話かな、て思ってるんですがどうでしょうか。兎に角明石の印象を悪くして終わるので憐れだなぁ、て思います。

 

・軽装実装

私は軽装の実装にはやっぱり感動します。

2.5次元の舞台を観に来ているから。

でも、このセンテンスについては不在の千子村正について心配!みたいな話なので、この場で完結しない話ですし「心配してます」に頼ったイイ話の体裁は二度も三度も見て常にその気持ちに共感し続けられるかというと…難しいです。葵咲も終わってるしね。

 

・徳川の親子

親子可愛い。

ただいまとかおかえりは余計です。

お大事になさって下さい。

 

・おおきなかぶ

さいたまになったら大倶利伽羅が一人でカブを引っこ抜いて完結してしまいました。

ただの「大倶利伽羅に絡むおむすびの3人」のセンテンスになってしまいました…絡まれて可哀想な大倶利伽羅…。

 

・小狐丸が二振り

なんか元ネタがある話なんですかね、私は存じないんですが元ネタがある話なのかなー、と勝手に思ってます。

このセンテンスは嫌いではないんですが、やはり別に「楽しい!」という話では無いので気持ちが盛り上がるかというと大して…SF(すこしふしぎ)小話。

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好きなところもありました、推しキャラです。

この気持ちは長野から変わりません。

歌合において推しキャラのパフォーマンスは良かったですし満足度が高いです。

推しを観て満ち足りる部分も間違いなくあるんです。

でも、本当に歌合の良いところが「推しだけ」となってしまうとこれはもう別に、他の作品に出ていても同じになってしまうじゃないですか。

この公演で推しを観たい!と思わせて欲しいものです。

 

個人的にはセトリが好きなのでCDが楽しみです。写真集にまた付けてくれ、早く売ってくれ。

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ところで今回の歌合に結局「新しい試み」ってあったんでしょうか。

ビックリはしましたが桑名江がいまだにキャスト発表されないことは「新しい試み」なんでしょうか。

「実験的な試み」は感じます。

 

客を入れて試すな、客を試すな。

 

 

脚本家が挙って作ったところ?アンソロ企画は作り手が楽しければ正解だから正解なんでしょうけど客商売だから客の満足度を高めることにも意識して…客から巻き上げた金で作るどうじんしは楽しいか?

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disってますが友達と観たので楽しかったです。

でも、公演内容の是非については別です。

 

私が客じゃなかったと言えば終わる話ですが、

私は2016年、2017年、2018年のラブフェスは楽しかったです。その気持ちで期待して公演のチケットを買うことは間違いなのでしょうか。

歌合の形式を否定しているのではなくて、「公演内容が面白くないこと」を言及しているだけです。

来年は楽しいライブして欲しいな、という期待を持ってしまいますし、次回公演にだって面白い・楽しいことを期待します。

観てみなきゃわからんし、観る前から否定は出来ない。でも観た上で面白くなかったというのはやはり「客」ではあると思います。

 

客として、この公演は面白くなかった、次は面白くあって欲しい。

ただ、そう思います。

 

- - - -追記- - - - 

長野のネタバレ愚痴ブログに「公式がバレ禁してるんだからーー、配慮してくれ」と温かいコメント頂いたんですが、これこそが私が「どうしても」という公演はなんとか初日(初回)に入っている理由だな、と思いました。

 

この弱さたるや、憐れでなりません。

 

ネタバレが「ネタバレ」と名札付けて歩いてくるわけないんですよ。

公演が初日を迎えて一公演終えているということは、公演内容はもはやオープンな情報なんです。

 

初日に入って何のネタバレ踏まずに歌合初回楽しめて良かったです。

 

「公式がバレ禁してる」についてはせめてチケット買う前にアナウンスされてたらチケット代に「ネタバレ禁止」が含まれるので黙ってたと思うんですが、後から言われても知らんがな。

「ネタバレしないでって言ってたよ」まで含めてネタバレしちゃいそうですね、します。

 

私はバラされるくらいならバラします。

 

せめて、「バラさない方がこの公演の為になる!」と思えたら黙ってたと思うんですが歌合にその価値は残念ながら感じませんでしたね。

- - - - -追加終わり- - - -

 

上でデカイこと言ったら愛知から新たなる刀剣男士変わったそうなので、初日だけじゃなくて全通しない奴は弱いんだなー、て反省しました。私も弱い。

強い奴はいつも現場にいる人だけですね。

 

私は松井江好きなのですが、刀ミュ公式には「松井江が出るなら是非公演をみてみたい!と思う奴なんて居ない」と思われてると感じました。

公式はネタバレ非推奨な筈なので、「出演を聞いてチケットを買い足した」とか公式は期待して無い、ということですよね。

確かに、あれだけキャラクター数の多いコンテンツで、松井江が出るから売り切れてないチケットが売れる、というのも難しいかもしれませんが…正直桑名より松井見たかった。

選びたかったな〜〜と思ったんですが、そもそもランダム商品販売するのがお得意のコンテンツでした。

 

求:松井江の記憶

譲:桑名江の記憶

大変難しいかと思いますが切実です、みたいな滑稽な事態を味わいました。

 

新作どっちが出ても良いんですが、地方になったら変わっちゃったら嫌だな。

DRAMAticalMurderドマステ を観てきた

※ノイズルート(初日)、蓮ルート(25日)、ミンクルート(前楽)しか観てないヨ

 

原作ゲームのファンでは無いので、観てきたルート分の情報しか知らないです。

一番わからなかったのは『碧島ではどうして男性同士のセクシャルな欲求が当たり前に展開するのか』でした。

紅雀に女子ファンがいるってことは碧島には女性が存在していて、男女の恋愛が成り立つ世界線かと思うんですが…なんで碧島の男やミンクの仲間はガッチリメンズでノンケの蒼葉にセクシャルな方面で色めきたってしまうの?わかりませんでした。

蒼葉の声が魅了と洗脳の力を秘めているとしても、舞台上ではどちらかというと魅了より「言うことを聞かせる」て感じだったので。

あんなに説明のナレーションが多いのになんでこの辺の説明が作中に織り込まれていないのか不思議でした。

原作知ってたらなんの疑問も無いんだろうな、と原作ファンが少し羨ましいところでした。

これは同性愛への違和感ではなくて、単純に男と女がいたらより抱きしめたいのは身体が柔らかい分、女性じゃないかと私は思うので、不思議な島だなって思いました…そもそも碧島は「島」なのか?

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私自身は商業のオリジナルのBLが非常に苦手で、しかもドラマダは成人指定されてる作品なので初日は兎に角憂鬱な気持ちで着席しました。

嫌なのになんで観に来てんの?て言われたら気になる俳優が出演しているからです。

その俳優の「芝居」が観たいからチケットを買ったんだよ!別にコンテンツの派生作品として観たくて観に行くだけじゃないんだよ、俳優の追っかけは!

着席したら3列目かと思っていたのが思い掛けず2列目だったので後はもうひたすらウイルスの立ち位置がセンブロの下手寄りであってくれ!と願いました。どちらかと言えば上手寄りでした。カテコのダンスは完全に上手でした。アガったりサガったり噛んだ舌が痛いです。

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良かったなーと思ったところの話から書いていきます。

・多ステするヲタク向け

ルート毎に二幕の内容が全然違う。完全に別物。エンド違いなんてヌルいもんじゃなかった。

初日のノイズルートを観た時、二幕がほぼ二人芝居だった潔さには本当に驚きました。

ルート回以外も通おうとチケットを取ったわかはいのヲタクはみんな死んでしまったんではないでしょうか。

原作のファンにしても…自分の好きなシナリオ回に入らないと二幕が鬼門なんじゃないでしょうか。

息をするように多ステするのは圧倒的にわかはいのヲタクだと思いますが、コンテンツのヲタクが多ステすべき作品でした。

でもコンテンツが好きで多ステしてるなら需要と供給のマッチング完璧、毎回違うものが観られるし毎公演違うシナリオな筈なのに永田氏の芝居は完璧に仕上がってて最高の演目だったんではないでしょうか。

コンテンツのヲタクは円盤にしてくれなんて言ってないでとにかく劇場で体感した方がいい。

 

・永田聖一朗氏の芝居がめちゃめちゃ上手い

本当にめちゃめちゃ上手い。もう観てというか「体感してくれ」としか言えません。

特に蒼葉の人格が変わるところの表情の変わりっぷりが凄かった。ゼロ秒で別人の顔。

ノイズから仕掛けられた野良ライム試合以降、蒼葉は基本的に「展開に翻弄されるタイプ」の主人公です。

観客と目線の近い存在なのですが、宿す乱暴な方の人格が浮かんでくる時の表情の変化が本当に怖くて、さっきまで観客と同じ目線で翻弄されていたのに蒼葉もまた観客へ衝撃をぶつけ、翻弄してきます。

ゼロ秒で多重人格を表現するそのお芝居の上手さに震えました。この蒼葉の豹変ぶりは「体感」して欲しい。

八百屋の舞台でアクションをドッタンバッタンしてるのですが永田氏のボディは割としっかりしてるので重みがあり、迫力が有ってよりエキサイティングなアクションを魅せておりました。かっこいい。

「永田聖一朗」の芝居を2.5時間ずっと観ることが出来るのがドラマダの最大の魅力だと思います。

どのルートでも永田氏の出番は減らないしね。

 

これは私が原作を知らないからだと思うのですが、ルート毎に全く違う相手と展開が進むにも関わらず、永田氏の蒼葉はキャラクター性に全くブレがありませんでした。

どのルートの蒼葉も「同じ蒼葉」で、〇〇ルートになると全然キャラが違う、というような事が一切無かったように思いました。

この辺はシナリオの力も多分に有ると思いますが、永田氏の描くキャラクターの一貫性に複数のシナリオを観てもストレスが全くありませんでした。

「蒼葉は誰を選んでも蒼葉である」ということがこの舞台しか知らない私にも伝わったというか。

 

 

・富永勇也の描く導線が兎に角美しい

私はウイルス役の富永勇也氏目当てに劇場に行きました。

一幕の時間にしてほんの10秒そこらの「悪島を撒いて逃げる」シーンが本当に大好きでした。2回あるのも嬉しい。

このシーン、心の中で毎回スタオベでした。

私はコレを観るためにドラマダのチケットを買ったのだ!と思いました。

 

ラマダのステージは八百屋(しかも盆)になっているのですが、この八百屋のステージでウイルス・トリップが対角になり、走りながらその対角の導線を保つですが、富永氏が作るこの導線!これが本当にラインが美しい!ぴょんっと跳ねて素早く駆けて、と連続の動きの中なのに美しい導線を保ち続けるんです!舞台袖へ駆けていく姿、最高でした。

 

ラマダのステージはかなり傾斜キツいんです。

でも、富永氏はずっとペダステのあの急勾配のスロープに立って芝居をしてきたんです。得意分野じゃん!知ってた!でもこんなに出来るなんて知らなかったから凄い感動したし嬉しかった!

 

富永氏が培ってきたキャリアを思い掛けず別作品の中で見ることが出来きたことが本当に嬉しかったです。

彼が2017年10月から2年4ヶ月葦木場拓斗を担ったペダステの新IH編は2020年2月で終わってしまうけれど、富永氏の芝居の中に「経験」として残るのだと感じられたことは勝手ながらとても幸せでした。俳優を追っているとこんな喜びに出逢うことがあるのか、と。

私は骨の髄がペダステのヲタクだから本当に嬉しかった。ありがとうドラマダ。ありがとう八百屋の舞台を採用した人!

 

(ゲネプロ動画で2回目の方が観れた)

https://youtu.be/6LooGKpwpro

 

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さて

好きじゃなかったところの話なんですが…

何度か「朗読劇か?」て思いました。

 

地の文を読むような状況説明ナレーションが兎に角多くてクドい。

もしかして原作ゲームのテキスト儘なのでしょうか?

地の文ナレーションは「読んでる」感が半端なくて、同時に役者の芝居も描写を語ってるので本当にクドくて気持ちが冷める場面が度々訪れて辛かったです。

 

蒼葉が精神を集中させていることは永田氏の「集中している芝居」で十分伝わるのに、「蒼葉は精神を集中させ…」みたいな地の文ナレーションが入るのは私には合いませんでした。

 

でもゲームだとスチル1枚を補足するテキストって1シーンにたくさんあるんでしょうね…再現度が高いんでしょう。気にならない人が楽しめればそれが正解だと思います。

私は富永氏の地の文ナレーションに、良い声だな〜って楽しむ事にしました。

でもやっぱり芝居としては集中削がれて冷めちゃう。

 

特にミンクが登場してきたシーンの目の前で煙管ふかすミンクに蒼葉が「男は煙管を取り出し…吐き出した煙が宙漂う…」みたいな事を台詞で喋り出した時は本当にビックリしました。

こんな事言いたくないんですが、「見りゃわかるよ」と。

 

ミズキの精神の深部に蒼葉がスクラップした時のミズキのモノローグとかは最高だったので、台詞で語るのが悪いわけではないんです。

役者が芝居で語ってるところは、役者の芝居から場面を読み取るから十分ですよ、という話です。

 

演技で、身体で、3.0次元にしかない人体の質量で表現してるのにナレーションを被せられてる感じは馴染めませんでした。

芝居を乗せて地の文をナレーションするので、この作品が全編朗読劇の体裁だったなら読むのが上手だなって思ったと思います。

いっそ朗読劇だったなら本当にもっと素直に賞賛出来ただろうな、と思うほどでした。

 

 

・二幕の差分が「通う」俳優のヲタク泣かせ

これはこの作品の良いところと完全に被りますが、

初日のノイズルートは二幕が99%、二人芝居でした。二幕のウイルス、体感20秒くらい。

ウイルス役の富永氏が目当てだったので二幕はやっと一瞬出てきた!と思ったら次の出番はエンディングでした。

あまりの出番の少なさにビックリしたんですが、後日ペゴステを観たらコミナミくんの出番の方がヤバかったんでちょっと救われました。ありがとうコミナミくん!

初日のノイズルートに関しては「年末で業務が繁忙なので一旦会社戻りたい」くらい思いました。

でもこの二幕、25日蓮ルート回を観たら普通にウイルストリップに出番ありました。

ルートによって二幕が違い過ぎる、差分なんてもんじゃない(二回目)。

原作ゲームが好きで観劇する分には物凄く贅沢な作りだと思います。毎日違うモノが観られるのは先にも語りましたがやっぱり凄い事だと思います。

 

でも、通えるヲタクばかりではないので「ルートによってお話が変わります」なんてやんわり言わずに「ルートじゃないキャラクターの出番はほぼありません、ご了承の上チケットをご購入下さい」くらいアナウンスしてくれよ!

 

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好きとか嫌いとかの話じゃないのですが、セクシャルな場面がダンスで表現されているのは新しくて興味深かったです。ダンサブルセックス。

蓮ルートの対ウイルス&トリップの時だけダンスじゃなくてもっと物理的で即物的な攻めの体裁でしたけど。3.0次元BL耐性がないので目のやり場に困るし感情がスンッとなるので個人的にはとてもしんどかった。

ノイズルートの時、初日だったせいか富園氏のセクシャルダンスがとても硬かったのがお可愛らしかったです。その前のアクションシーンとか凄いキレキレだったので余計に。

 

紅雀、クリアルートを観ていないので良い奴と可愛い謎のガスマスクという印象しかありませんが、好印象です。恋慕の事情も情事も見てないからでしょうね。本当に私はドラマダに向いてない…。

ミズキのドライジュースへの想いを語るモノローグのシーンが大好きでした。意識不明だったのに退院できてよかったね。

ミズキみたいな大事にしてるモノの為に本質を見失ってしまうタイプのキャラクターは実に面白くて感性に刺さります。失う不安を24時間抱えるタイプのメンヘラの素養が見えて好きでした。かわいいね。

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総括は「原作ゲームのファン向け」です。

「俳優のファンだから」で行くとルート回によって出番の差が有り過ぎて、通いのヲタクにはキツいだろうと思います。頑張ってください(?)

 

個人的には時間があってドラマダ原作のファンだったら全ルート回見たほうが良いと勧めます。

私は原作を知らないので、誰のルートにウイルスとトリップの出番があるのかわからないのですがチケットを持っている3つのルート以外のルートの方が出番が多いよ、とか言われたら臍を噛んで死にそうです。

時間も金も有限なので、せめて出番はどのルートでも同じくらい用意して欲しい…のは俳優のヲタクの戯言でしょうか。

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2019年最後の観劇、ドラマダの感想でした。

まぁ最終的に楽しんだ、かな。

P5theStageを観てきた

2.5舞台に覚えがあるならペゴステを観て欲しい。

個人的に 2019年で一番面白かった2.5d作品に躍り出てしまった作品です。本日はベタ褒めblogになります。

 

…ただ、小南くんのファンだけはブチ切れても許される。

 

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1幕が終わった時に「まだ観ていたい」と休憩に入ることに抵抗を覚えるくらい面白かったです。

2019年に観た芝居の中で2幕の始まりが、話の続きがこんなに待ち遠しかった作品はペゴステだけです。

ペゴステが面白かった理由は明白で単純です。

「舞台上でお話しを全うしている」

これだけ。

 

公演時間内で「お話し」を全うするって実はなかなか無いと思うんです。

最近見た漫画やゲームが原作の舞台作品って「好きで観にきてるんでしょ?」に甘えて、良い雰囲気のラストを迎えれば客が勝手に推察、深読み、考察でシナリオ補完をしてる気がします。

それが面白いって作品も勿論あるんですけれども、

始まった話が終わらなくて山場に辿り着かないまま幕が閉じる作品多くない?つらい。

ビジュアルや原作シーンの再現パッチワークのみで板の上の「お話」はおざなりな2.5も頻繁に見るような気がします。

 

「原作を知っていればおもしろい」そう感じる作品にもよく出会いますが、私は予習が必要なエンタメは「未完成品」であることを強く感じます。

 

P5がパッケージゲームで「ストーリーが既に完結している」ことも要因でしょうか。

2時間35分の中でストーリーが始まって終わるってこんなにおもしろいんだな、て思いました。

 

…言い過ぎました。

ペゴステも主人公の捕縛とか連続事件に挑む佐々木喜英のところは冒頭だけでその後全く触れなくなりますね。「今回はやらない」に振り切ったことを体感で納得できちゃったということにします。ベタ褒めブログだから。

 

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鴨志田パレスまでしかやりません。

2時間35分を掛けて鴨志田パレスまで!

ストーリーネタバレをザッと読んで観劇に挑んだ私にもこの進捗が非常に遅いことはわかります。

というか、喜多川祐介のシナリオに進まないことに本当に驚きました。

あのキービジュアルで、ランブロで、祐介のシナリオに進まない!?小南氏のファンのメンタルは大丈夫なのか?

 

私は彼のファンというわけではないので、面白い面白いとストーリーを追って観ていたら小南氏が一幕に全然出てきてないことに二幕が始まるまで気が付きませんでした。

なんなら「私コミナミくん見逃した?」とすら思いました。

 

小南氏の出番は体感2秒…いやもう少しはある、かもしれない。

カテコでお辞儀する姿がめちゃめちゃ格好付けてるので小南氏の見所はカテコのお辞儀…それと次回予告。小南氏のファンのメンタルは本当に大丈夫なのか?!

(21日マチネの塩谷氏のカテコ挨拶でアンサブルの皆さんの方が「小南氏より台詞ある」と揶揄されてました。小南氏のファンの皆さんにはメンゴですが、めちゃめちゃ笑ってしまった)

 

小南氏の出番は悲しいほど無いですが、鴨志田パレスまでしかやらないのでたっぷり時間を掛けてシナリオを進めていて…かと言って余計な事を組み込んでシナリオを冗長にしてるという事もなく。

観ていてストレスに感じることが一つもなかった。

きっとこのゲームは凄く面白いんだろうな、と思いました。こんなシンプルな感想に着地するなんて…でも敢えて言うことが無いくらい、面白かったんです!

 

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映像演出が凄く良かったです!

客電全部落として全面スクリーンで流れる映像は集中を高めてくれました。ベルベットルームもカッコイイ、パレスの映像もチープと言えばチープなんですが、凄く「スチル」て感じでした。

単純に映像も音楽もカッコイイ!

(♪テテンテテンテテンテテンテンテンがポルノのミュージックアワーのイントロみたい、て思うのは私だけかしら)

 

映像の演出って3.0次元にいる俳優陣と2.0次元の「絵」が同時に存在してて、2.5次元という繊細な境界を描くのにミスマッチだと思うことが私はしばしばあるのですが、ペゴステに関してはゲーム画面が再現されているような趣を強く感じるものになっていて、良かったと思います。 ペルソナとかふわふわしてるだけなのが逆にいい。

 

あ、でも一番キメのシーンである、カモシダアスモデウススグルへの攻撃の映像はちょっとダサかったな…ここだけは映像より3.0次元の俳優たちのアクションの方が100倍格好良かったです。

 

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主人公が受けている理不尽、パレス、ペルソナ、竜司、鴨志田の傍若無人、高巻杏、バレー部員達の絶望と失意…本当に1回の観劇だけでわからないところが一つも無かった。

初見、一見さんに非常に優しいシナリオになっていました。

ペルソナを何も知らなくても面白いから是非観に行った方が良いと言える作品でした。最近そんな2.5が他に有ったか?!

 

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日替わりシーンも本当にみんな冴えていて楽しかったです。

牛丼屋の日替わりで

「コープがあがった!竜司はバトンタッチを覚えた!」と塩田氏が言い出した時に見えないメッセージボックスが見えました。

 

映像に絶対に残らないと思うので備忘として書いておきますが21日マチネの竜司のコードネーム「it's Small World」「エレクトリカルパレード」は塩田 康平氏の動き含めてめちゃめちゃウケた。♪てててーてーてーてててーてーてー…この日替わりは絶対に円盤に入らない!良い回に入った!と思いました。

杏ちゃんのコードネームにも「アンパンマン」「赤い彗星 シャア」と版権!版権!!

昨今の「面白くないけど日替わりに挑む気概を評価して気を使って笑ってます」みたいなヌルいことがありませんでした。

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ペゴステは褒めるところしか無いのであんまり書くことがありません。

でも私は2019年に観た2.5で一番面白かったと思います。まぁチケットが取れなくて観れてない作品もたくさんあるけどな!エーステとか!

 

正直、2019年を締め括る観劇にしたかったんですけど…ドラマダを観に行かなきゃいけねぇんだよなぁ…。

歌合長野ネタバレ感想

タイトルの通りなので他には無いです。
内容を伏せたりしないよ。

ミュージカル刀剣乱舞 歌合乱舞狂乱2019の長野初日マチネに行ってきました。

私は初日は即ち解禁日だと思ってます。
ですが、刀ミュは「ネタバレしないでね」とか公演中にアナウンス。
審神者の天の声と客席の距離感に「勘違いすんなよ?」と言う気持ちが湧きます。
お友達じゃねぇんだよ、ちゃんと取引先に言うみたいに言って。

なにより、
ネタバレが嫌な奴はこの場(初日の初回)に居るはずでしょ。
ネタバレが嫌なのに初日の初回に居ないような奴は甘ったれた事を言ってんじゃねぇと私は思います。










もう最初に書いてしまいますけど、新刀剣男士桑名江が登場してめちゃめちゃ驚きましたね、驚いた後に残った感情は虚しさ。
だって私、まだこの先も公演のチケット持っているんですもの。

こんなビックリドッキリな仕掛けは二度目からは「驚き」を味わえない。心が先に死んでいくやつじゃん、ゲラゲラポーです。

二回目からは桑名江の驚きが欠けるので、チケット代の¥9500がペイされるのは長野マチネだけだなって思いました、顧客を舐めるな。

案の定、二公演目からは当該のシーン、会場の雰囲気が明らかに違いました。マチソワする客が多いだろうしまぁそりゃそうでしょうよ、て感じ。
桑名江の顕現は正直言ってマチネだけが演出効果の「何も知らない観客」を完璧に得ることを出来ていて、ソワレからは「驚かない観客」が会場に居るんだからそりゃ違うよね。



桑名江、とまでは言わなくても少なくとも最初に言ってからチケット売ってくれたら良いのに。パンフとかにネタバレが書かれる時はアナウンスするじゃないですか。

『長野マチネは盛大なネタバレを含みますので、ご了承の上チケットをご購入ください』

ご了承できるか!て感じだけど、言われてたらご了承せざるを得ない。次からは言ってくれ(距離感…)

舞台作品では、観客は作品を完成させる為の一つの要素ではあると思います、言葉としては理解していた筈ですが言葉でなく心で理解するってこういうこと?何を味わわせてくれてんだ。

文句ばっかりで嫌なんですけど、構成の都合で立ったり座ったり、ペンライト点灯したり消灯したりが非常に私は嫌でした。

ペンライトの光を消したくない
面倒くさいとかではなくて(勿論面倒くさいけど)、ペンライトの光は推しへの迸るパッション、周りの奴の目を潰すほど輝かせたいとすら思っているのに…消させるなよ!!!

今回、脚本が複数名と発表されていて、複数のエピソードで構成されてました。
元ネタがあるのは別にいいとして、しかしながら意味は感じられなかった。アンソロとか言われてましたけど、個人的にはショートコントって感じ。

そういえば、今回好きなところは長曽祢虎徹の「俺の根兵糖を見せよう」というセリフと和泉守兼定の軽装での登場です。

・「俺の根兵糖を見せよう」
本当に意味がわかんなくて瞬間風速的「ウケる」が凄かったんです。ウケた。三回目は笑えないかもしれないけど。

・「和泉守の軽装」
「本当は全編でこういうことを味わいたくて来ているのに」という気持ちでした。
ラブフェス2016の時に内番姿でキャストが登場した時にとても感動したというか、気持ちが湧き上がったんですよね、当時そこまで刀ミュに熱はなかったんですがそれでも2.5次元を感じて心が震えたことを覚えています。
和泉守兼定には特別な思い入れは無いのですが、「これだよ!この感情の震えだよ!」と今回唯一2.5次元を味わえたシーンでした。このセンテンスのシナリオが良かったとは言ってない。

ここから箇条書きで芝居パートの最中に思ってたことを書いて残しておきます。

碁石が欠けちゃうのでガチャガチャしないで、石切丸

・大倶利伽羅が一人で畑仕事しててエライ、逆サイド幼稚園みたいになってる

・舌打ちすんな

・根兵糖ゲラゲラ(コレ絶対通ってたら飽きて嫌いになってたな)

・純粋に「荒木宏文」という俳優の芝居のテクニックが凄い。ここで、青江であることは重要ではないほどに。

・髪にごま油カネサン、は感想が二極化しそう

・アー活が見られて嬉しい

・「ただいま」に言わなくても良いのに、という気持ち。「おかえり」は更に気分が萎える…\\お大事にー!//

・そういうシナリオを明石がやってるだけ、とわかっていても明石物凄くイヤな奴だし、イヤな奴のまま終わる

・おむすびのメンバーに絡まれ大倶利伽羅、ゴメンねウチのおむすびが…

・芋の形、気持ち悪…


…まだ色々思った筈なんですが如何せんテンポが悪くてボチボチとしか思い出せません。
かと言って何度も何度も観たいかというと難しいです。

結局のところ、歌合で一番良かった?楽しかった?ところは…私は推しキャラが出てるところでした。

「歌合で何が楽しかった?推し!」というのは、逆にシンプルで良い感情かもしれません。

私の推しキャラは本当に格好良かったし可愛いかったし最高です。この思い、Brand New Skyでめちゃめちゃマリーゴールドを焚きたい。
最後のめでたやめでたやみたいな曲の時も凄く可愛いです、可愛いが生きてる!
ニコニコしてる顔もなぜかいつも険しい顔してる獣の時の顔も最高だし、白装束の差し色が寒色なのも新鮮で最高でした!好き!
…やっぱりは推しキャラは良かった、信じてる。

選曲も好きな曲が多かったです。勿体ない構成って感じました。
ライブパート、nameless fighterと獣の大倶利伽羅、歌が上手くてかっこよかった、格好良ければそれが全てだ!


歌合、埼玉に行く予定です。
しばらく時間も空くのですっかり記憶から消えちゃって桑名江ビックリできるかな?

刀ステ慈伝を観てきた

徳の高い友人にお誘い頂いて観てきました。
神戸は飯も景色も最高でした。

別のエントリが割と文句ばかりになってしまったのですが、2回目を観た時凄く楽しかったので芝居は2回くらい観ないと楽しめないのか?(そんなことある?)

配信まで買ってしまいましたから、結果的にとても楽しみました。
思い出した順にダラダラっと所感を書いて残しておきます。

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初っ端ゲラゲラ笑ったところなのですが、
開演直後の特命調査聚楽亭イベントの映像が

物凄くMikuMikuDance

ヌルヌル動くよ!

「ここから3連戦となる…」のあたりだと思うんですが時間遡行軍が横隊で男士を待ってるのゲーム画面みたいでさすがに笑ってしまいました。何を大人しく待ってるんだ、縦横無尽に仕掛けろ。

しかしながり、原作の要素がシナリオに織り込まれるのは凄く好きなので「出陣は6振」が守られてるとか打刀2・短刀・太刀3の編成もなるほどな〜って思えて好きでした。有り得ない編成では無い、というか。
でも、ここで出陣してる6振を先に紹介する意味とかあったのでしょうか。純粋に疑問です、初っ端から。

聚楽亭がこのMMDで一瞬で終わってしまったのは少し残念な気持ちでしたが、今回の刀ステはダイジェスト映像のBGMで表現される通りの内容なのでまぁここでサッと消化するのが妥当だったんでしょう…。

https://youtu.be/_ASkan-o-cg

聚楽亭ムービーを流していたスクリーンを兼ねる幕が落ちると全員客席に向いて座ってる。サザエさんみたい。
初見は度肝抜かれて爆笑、2回目からはわかってても笑ってしまう感じでした。

「今回はこういう感じ!」というパンチを顔面で受けてしまったような衝撃がありました。
(「この公演に10万も20万も払った人は満足したんだろうか?」と高額バイヤーの心を心配しました)

舞台刀剣乱舞のOPダンスって歴代チョイダサなのですが、長谷部がドヤ顔で踊っているのが私は大好きです。今回もダサくて可愛い振り付けだった。

OPタイトルコール迄は聚楽亭からの温度差がもの凄くて初回観劇時は風邪を引きそうでした。

本編が「第〇〇話〜〜」とタイトル付きなのですが特にタイトルが付く意味はなかったように思います。
場面転換としても特に効果は為していなかったように思います。
「声に出して言ってみたい言葉をタイトルにしました」という印象です。
ジョ伝の時は序・如・助て意味があって面白かったのに今回は寒くてなぜあの時は出来て今回は出来ないのか疑問です。

長谷部が相談する相手が山伏と同田貫なのは、この本丸でそこそこの古参故の信頼でしょうか。
刀ステの作品群内の連なりを感じられて好きです。

長谷部の「よし、いったん帰ってもらおう!!」、
鶴丸の「ここだぁ!!」とか本当に瞬間的に「ウケる」みたいなシーンがたくさんで頭使わないで見られるのはとても楽しかったです。細けぇこたぁいいんだよ。

誤魔化しを通そうとする長谷部の声が大きくなる、というはとても好きです。基本的に嘘をつくのが下手なのが良いです。

・システマティックセリフ回収
全編を通して思ったんですが、台詞の随所随所に白々しさが目立ちました。
今までもそうだったかもしれないんですが人数が多い分白々しい瞬間が多くて印象深いのかもしれません。

太郎太刀は特に難しいんでしょうかね…太郎の台詞の馴染まなさが気になる場面が多かったです。
「ここは最初の街、〇〇」みたいにフラグ立ったらこのセリフ!くらい前後が繋がらないシステム的な台詞運びでビックリしました。

あと、三味線と歌と舞は必要だったんだろうか…達者なわけでもないので何を見せられてるんだろうかと冷静になってしまいました。
小林涼氏の顔が私の世界で五本の指に入るくらい好きなので顔ばかり見てました。
円盤で見たら絶対にこの三味線タイムに飲み物取りに行っちゃう。
その後に続く長義の台詞もなんだか馴染みが悪いというか…どうしても、「持てるものほど与えなくては」の台詞を言わなきゃいけないってことなのでしょうか。不自然が先に到来して寒くて風邪を引きそうです。
五虎退から退く南泉のシーンも、
五虎退の「だって虎がかわいそうなので」の一言が続かなければ自然なのに残念です。全部言わなきゃダメなのか…。

後半の太郎の「それも悪くない…」から始まる奉納されてた話とか本当に必要だったのか?と思います。それまでの会話での展開がブッた切られている感じがしました。


今回は「原作での台詞に縛られて過ぎている」と思うシーンが多かったです。
回想を3Dで見れるのはうれしいのですが、挿入が下手クソ。
刀剣乱舞ON LINEというゲームは基本的にキャラクターは「セリフ」が骨なのでら(むしろそれしかない)、シナリオに織り込もうと思うとこうなってしまうのは仕方ないのかもしれないんですけど、演出・脚本での台詞前後の肉付けが薄い感じがして唐突で簡単な言葉で言うと「下手クソ」でした。

これは単純にシナリオが本当に下手くそだったんですけど、大般若の「まさに猫に小判だな〜」とか何が「まさに」なの?全然上手くなくてビックリしちゃった。

・五虎退の失くしもの
せめて「巾着袋です」くらいは言っても良かったんじゃないか?
「なぜ言えないのか」の補填が無くてそっちの方が気になりましたし「三日月オチだから」というところに還るのかと思うとそれはちょっと…もっと上手くやってくれよ、て思いました。

・徳川の刀と維新の刀の邂逅が良かった
私がシナリオの中で一番好きだったのは徳川の刀と陸奥守の邂逅です。
佐幕派の刀とは色々なメディアミックスの中で「幕末」として括られてきましたが、幕府の刀と直接会話してるのは初めて見られたかな、と。

陸奥守を「坂本龍馬の元愛刀」と呼んだソハヤが話し始めた陸奥守を見る顔は静かだったその後に、ニヤニヤしているのが好きです
あの表情の変化にはソハヤの感情を想像するのに幅が出来て、多様性があって面白いと思いました。
ソハヤも大典太も「もっと俺たちに力があれば」とは言っていましたが、陸奥守に対しては本丸の仲間意識の方が濃く表現されていたように思います。喧嘩にならなくて良かった。


・なんでそんなに脳足りんにされてしまうのか、大包平
頑張り屋さんの脳筋イメージなのでしょうか。
やたら叫ぶ。酒気帯びだとしてもなんでこんな表現?

個人的には大包平って真っ直ぐで声が大きいイメージはあるんですけど、人の話を聞かないイメージは無いのでキャラクターの捉え方が脚本・演出家の方とは私は一致しなかったようです。

・会場変わり刀剣男士
こんな企画は二度とやるな、というのがまず第一なのですが、椎名鯛造氏の不動行光がもう一度見たくて神戸公演に行ったので集客・集金の効果はあった。でも二度とするな。

私が観ることができたのは東京公演の小夜左文字、神戸公演の不動行光でした。ふた振りとも本編の中で修行に出ていることが描かれているので、ドングリの流れが自然(?)でした。

この作品はコメディと確信したシーンは
長儀を隠す為に布をバサッとされるシーンでした。天丼。
長儀はなんでそんなに大人しくバサッとされているのか。
大般若に御髪を直されるまで大人しくしてるところはギャグの運びとして好きなタイプなのでこの天丼が嫌いなわけではないです。

場面転換のシーンで陸奥守りがバク宙キメるのが気に入らない話は別エントリにわけましたが、配信ではこのバク宙の後にソハヤのスーパーいい顔が抜かれたので、刀ステの陸奥守はこれが得意なんだ、てことにします。あの表情が抜かれて本当に感謝してます。
この場面転換の音楽が好きです。♪タッタッタッタッタラッタ〜みたいなアレ。


・良心、次郎太刀
本当に良い仕事をしてると思います。
次郎のキャラクターは柔軟で明るくて…良心でした。
でも舞ってるシーンは虚無。見せられるほど上手いか????
「屁理屈なんて酒の肴にもならないよ」と諌めるのも優しい言い方だと思いました。優しい。

・コピーでいいじゃねぇか
ソハヤもいい潤滑剤だと思います。キャラクター同士を繋ぐ役割が上手というか…もう簡単に言うと優しい!!

・先輩風、南泉
個人的に南泉一文字は好きな刀剣男士なのでイメージが崩されなくて良かったです。
ビュービュー吹いてる先輩風も可愛いです。
南泉の「後で『なんであんな事言っちゃったんだろう』って後悔するから!」は長義の「引けなさ」を強調してて本当に好きでした。ここ大好きです。

鶴丸国永(おどろき)とダンスっちまう長義
布を被って勘違いされて揶揄って遊ばれる長義、
ベタベタなんですけど、私はこういうの大好きです。
なんで長義は大人しく鶴丸とクルクル回っているのか。
布をかぶっている、のヒントだけで「見つけたぞ!」と息巻く長儀も「やはりそうか!」も「すぐにわかったよ」も共感性羞恥の気がある私にはこのシーン本当にハラハラドキドキしました。
山姥切に詰め寄られる長義の「えええ?!」こそ彼のキャラクター性なんじゃないかな、と思わせてくれるのも凄い好きでした。ベタなのが好きなんです。

娯楽で難しいことを浅く深読みするのがあまり好きじゃないので、こういうベタベタなギャグとか安心して楽しめて好きなんです。
結衣の目って何?てまだ思っていて某悲伝は観劇から一年経っても心からは楽しめていません。
そんな高尚なものではないって思っているので、こんなんでいいんと思うんです。楽しく観られるのが好きです。

・長儀がとてもよかった
「山姥切は俺だ」「偽物くんで十分だ」
ただの高慢ちきじゃないのが良かったです。
鶯丸の「君もわかる」に「だったら良いんだけどね」と返す時の表情も凄く良いです。

今回の刀ステは「梅津瑞樹氏の山姥切長義がとても良かった」に集約したいと思います。

私はこれまで、全くもって山姥切という界隈に興味がなくて。
もちろん長義にも興味がなく買ったランブロで山姥切が出たら交換が捗る!くらいに思ってました。推しに変わるんでしょ?くらいの。

本当にただそれだけ思ってたんですけど、梅津瑞樹氏の山姥切長義が本当に心に響き、気持ちがひっくり返りました。
役者の芝居があって初めてキャラクターの魅力に気づくことができて2.5次元作品観劇の喜びを味わうことができました。
対山姥切国広との手合わせで「クソォ!」と地面を殴りつけている姿は2階席から見ていてもいい芝居をするなと思いました。
コミカルなシーンで見せた表情も、高慢さも、悔しそうな顔も本当に良かったです。言ってしまうと顔が好きです。

長義のプライドの高さを魅力的に演じた梅津氏は本当に今後の活躍楽しみな俳優さんだと思いました。顔が好きです。ブログもなんか「手記」て感じで癖になります。

・ソハヤのウィッグがお寝んねし過ぎている
本当にウィッグが酷い、本当に。
ウィッグ作ってる人はソハヤノツルキのビジュアル知ってんのか?というレベル。
飯山氏が金髪が似合わないとかそんなレベルの話じゃない。
ウィッグの仕上がりは刀ステにおいてもう何も言ってはいけないのかもしれないのですが、今回特にソハヤの前髪が全くもってぺちゃんこで本当に酷い仕上がりだと思いました。ランブロでは立ってたのに…。
「内番だからセットされてないのか?」落とし所というか、納得しようと思ったんですが、通常衣装になっても完全にペタンコだったんでソハヤのウィッグが一番再現度が低くて残念大賞でした。

・殺陣はアガる
刀剣乱舞で期待して観に行くのってやっぱり殺陣のアクションなんだなって。上手い下手はまた別の話として。
最後の3部隊手合わせは三池同士の殺陣とか、短刀3vs太刀の組み合わせも楽しかったですし、室内戦での大太刀が不利というのも画で見られて良かったです。
国広vs長義で陸奥守りが結構早い段階で納刀してたのが印象的でした、どうしてって言われると説明はできないのですが私はこういう陸奥守が好きです。

この時の戦闘ボイスの回収もセリフとしては不自然ですけど、自分のやってる原作ゲームが目の前に展開しているような気分になるのでシステマチックなのが逆嵌るなと思いました。
五虎退の攻撃時の虎の鳴き声のSEかっこいい!
それにしても、山姥切国広強すぎない?

・会場変わり刀剣男士「小夜左文字」「不動行光」、最高だった

特に神戸の不動くんの「じゃあ、アンタもまんばちゃんだな」というセリフが最高だと思いました。
最初から長義を「山姥切」として受け入れてる。印象がとても良いです。凄く好きな台詞でした。

・どんぐりには不覚にも泣いてしまった
義伝を思い出してしまって。サイレントに泣いたので許して貰いたい。
僕も、私も、と続くどんぐり貰いました報告には「ご都合主義〜〜」とちょっと笑っちゃうところなんですけど、それを凌駕するくらい初回は胸に熱いものが込み上げてしまいました。



色々有ったんですが、千秋楽の特報で陸奥守推しの私は気持ちがペッチャンコになってしまったので、取り敢えずエントリを終えたいと思います。
ハァ…土佐…。
染谷さんもまた観られて嬉しいけど、健人の鶴丸がまた観られるといいな…。




結局どうだったの?というと凄い楽しかったです。
面白かったか?には答えるのが難しいのですが。