刀ステ慈伝の陸奥守吉行の話

私のアカウント…というか全日程に申し込み入れても一切合切当たらなくて、「チケットがご用意できませんでした」に対しては「用意できるつもりでいたわけ?」というチケ敗でした。
徳の高い友人に誘われて観ることが出来ました。

どうしても観たかったんです。
慈伝自体の感想は別エントリにしようと思うのですが、舞台の陸奥守吉行について所感です。


先にサッサと書いてしまおうとおもうのですが、
刀ステのワンシーンで「意味もなく」バク宙されたのが本当に嫌でした。

「むっちゃんはそんなことしない」とかそういう話では無いのです。バク宙してもいいんです。
そこに立っているのが『身体能力バリ高の陸奥守吉行』なら本当に最高だったんです、が!

「バク宙凄いですよね、蒼木陣くん」だけのシーンでした。

シーンというか本当に一瞬の事なんですが、
「蒼木陣くんが蒼木陣くんのできることを陸奥守の衣装でしている」
それ以外のナニモノでもありませんでした、あのアクロバット披露。残念でなりません。

彼が披露したアクロバットが「蒼木陣くんだから出来た陸奥守」になっていないのは本当に勿体ないことだと思いました。

このアクロバットに対してたった一言でもソハヤあたりが「相変わらず凄いな〜陸奥守!」とか入れば、

『舞台刀剣乱舞における陸奥守吉行は身体能力がバリ高』となったんですが、一切そういったことは無かったのであのアクロバットについてはやはり「蒼木陣氏のモノ」でしかないのです。

これは脚本とか演出のせいだと思います。
もう少し、役者とキャラクターの境界に繊細さを持ってもらいたいと思いました。
ペダステの黒田くんはアクロバットなんかしてなかったよ?????身体能力高いことは随所随所で表現されてたけど!!!!

「蒼木陣くんが演じているのだから当然の味付け」という見方も勿論出来るのですが、
極端な話ですが、蒼木氏が他の役を演じていたとしても出来たことなんです。私はそれが嫌でした。

蒼木陣氏が演じる陸奥守を蒼木陣氏しか出来ないやり方で表現するところまでは叶っていると思いますが、キャラクターへの還元がないのです。

あのアクロバットは決して陸奥守吉行のモノではありませんでした。蒼木氏のものです。

あの瞬間だけ、たった一瞬だけなのに
「板の上で最初から最後まで陸奥守吉行でいて欲しかった」それが残念で気持ちを引き摺り続けています。


ステ守吉行についての不満はこれだけですね。

立ち回りと言いましょうか、(見せているところは)明るくて一生懸命で…殺陣の上手い下手はさておき、戦闘シーンも観ることが出来てとても楽しかったです。

方言指導が入ってるかと思うのですが、初見の印象は「関西弁っぽい」と思いました。蒼木くんが関西のご出身なのですね。
私はネイティブ土佐弁わからないので、ぜよって語尾に付いてれば土佐弁に聴こえるぜよ!て感じです。
キャラクターを演じるに当たって真似の上手さだけが大事なわけではないですからね。

刀ステでずっと主人公をしている山姥切に「吉行…」と呼ばれていたことにもエモーショナル!!!という感じです。楽しい気持ちになりました。

ドドド嫉妬審神者なので、陸奥守から龍馬への言及がほぼ無いのも良かったです
(有ったかも。記憶修正してしまったかも。前の主人は要するに昔のオトコの話なので聞きたく無いのです)。


一回入っただけなので、まぁソワソワした気持ちで観たのでこんなところです。嫌だったことの方が鮮明でちょっと残念な所感で我ながら脳足りんを感じてます。


同じようなタイミングでストレートプレイとミュージカルの違う媒体でキャラクターに出会う事が出来たのは非常に「豊か」であると思います。
大好きなキャラクターなので、これからも出番があると良いな〜て気持ちとチケットが取れねぇんだよなー、て気持ちの板ばさみ辛いです。でも観たい。
いざという時が来たら、4万までは出そうと思います。