“Ultra”stage 僕のヒーローアカデミアを観てきた

発表と申し込みが始まる頃合いでは私のTwitterアカウントのTLでは全く話題ではなかったので申し込んだ20枚全部当たったらどうしよう、通う?推し?推せ???とか考えていたんですが完全に杞憂でした。取れなかったわ!
でもどうしても観に行きたかった初日のチケットが手に入り本当に嬉しかったです。本人確認のない人気舞台サイコー!新作刀ステのバカヤローーーーー!

ざっくりと初日を観てきた感想を並べると…

◯思ってたより歌うし踊る
・岡本悠紀さんの歌唱が凄くて…上手い、最高。正直言って¥7800のこの舞台で観て良いのかしらこの歌唱力

・全員で歌唱の曲は迫力があるしヒロアカの雰囲気とマッチしてて…シンプルな曲でとても気持ちが盛り上がる曲が多かった

・2幕後半のデクくんのソロが胸を打つ

◯体育祭までやる
・B組は丸ごとオミット。好きな人には辛いだろうけど「上手く纏めたな」と言う感じ。物間くん一人出すだけでまた一つ描かなければならないドラマが増えてしまうから…体育祭までをやるからカットしたとはいえこの先の話を舞台でやるならB組は是非出て欲しい

・肝なエピソードは網羅されているんですが、原作での堀越耕平氏の圧倒的画力で表現・演出されていた部分がちょっと弱い感じ

・基本的にダイジェストでお届けされる

・ヒーロー志望ゆえクラスメイト全員自己顕示欲が強いので「クラス全員が学級委員長をやりたがる」エピソードが90%くらいカットされているけど飯田くんはちゃんと委員長になれた。よかったね

・魅力を描ききれていないキャラクターが多い、一人当たりの時間がどうしても足りない、説明が兎に角ないのである意味漫画的。お察しください、的なところがあり予習してきた方が楽しい…

・登場していないクラスメイトはストーリー上、綺麗に「存在していない」。キャラクター同士の会話などでは名前も出てこない(かと思ったら尾白くんはいた)

◯やおもも
・やおもものお腹とか脚とか本当に凄いお綺麗でした。近くで見たら大変優雅だった。19さい?!!?!

◯おちゃこ
カテコでお茶子が「お茶子のポーズ」を決めてて心の底から「お茶子がそこにいる」と感動した
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私は主演の田村心氏のデクくんが観たかったのでチケットを取ったのですが、心の底から満足しました。心くんだけに。
私は田村氏の現在のお仕事事情を指してデクくんみたい!などとは微塵も思っていないのですが、ご本人のビジュアルとか刀ミュの陸奥守吉行とかを思い起こすと「上手くやってくれそう」と、期待値高く観にいきました、最高でした。
期待してて良かった、期待してた通りのものが観られました。
この作品、思いの外歌って踊る演出されていたんですが私は田村氏のダンスも歌もそこそこ好きなので…それに単純に観ている最中、彼に「デクくん」というキャラクターを見ることが出来たその時間が最高の時間でした。2.5観劇は須らくこの感動を得たいものです。
2.5次元作品は、漫画キャラクターに血と骨と肉を与えた時にキャラクターはどう動くのか、その動きは漫画を読んでいた時に感じたキャラクターと一致するかが肝だと思ってるんですがそれをちゃんと得ることが出来ました。万歳オーイエ!
まぁでも何が一番良かったかっていうと普通に上手に芝居してたと思います。ストレスが無い。

このシーンが好きだから円盤予約しよう、と思ったのは爆豪vs轟シーンの後ろ(…なのか爆豪vs轟が前で起こっているのか) でのソロ歌唱から続くデクくんのコンテンポラーダンスのようなバレエのようなダンスのシーンです。とても凄くvery好きです。
デク君にセリフは無いのですが、円盤にせよライブビューイングにせよ、ここのシーンは上からなりなんなり、兎に角デクくん抜いて写して映像で記録残して貰いたいです。
このシーンのこのダンスを説明しろって言われるとこれを説明するだけの演劇的な知識も語彙も私には無いのですが、このシーンが本当に好きです。何故か凄く胸が熱くなる。どうか円盤に残してくれ…。

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私はヒロアカという漫画で第1話が最も好きなので、端折られたら席を立つくらいの気持ちで観に行ったんですが、OP含むダイジェストって感じでしたね。それでも観たいものは観ることができたので満足です(mt.レディがいないことだけがちょっと寂しい)。

時間の都合というか、「体育祭までやる」ということがすべての縛りになったのでしょう。1幕は特に駆け足でした。原作かアニメで流れを把握しておかないと置いてけぼりにされる場面が多々あったように思います。
ただ、私はヒロアカは第1話が兎に角大好きなので、1話さえやってくれたらそれでわりと満足してしまうというか、OPまで?海岸掃除が終わるまででここで一幕終わりです、と言われても受け入れるくらいでした。もうこの時点で物凄い満足度が高かったです。
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原作テキストの肝を押さえつつ、しかし確実に端折りつつ、ダンスと歌で見栄えを出して…「舞台にするとこうなるんだな」と嫌味なく受け取れましたヒロステ。舞台演劇の作り方なんて知らんけど。
そういえば、ハイキューを観劇させて頂いたことがあるのですが、その時は「ハイキューの舞台ってのはダンスバトルなんだな」と思ったんですがそれと似た感覚を冒頭のかっちゃんとデクくんが2人で踊ってるシーンとかで得ました。ハイキューと似た感じの舞台になるのかな?てその時点では薄らぼんやり思ってました。最終的に特に似てなかった。

ところで、結構褒めてるような気がするんですが、それでも「無理な人は無理だろうな」とも確かに思いました。
原作のファンでメディアミックス網羅しないと気が済まない方とかいたら出来るだけ楽しんで欲しいところではあるんですが、あくまで原作・アニメが好きで実写化にはヘイト溜まる・コスプレにしか見えないって方はわざわざ苦労してチケット取って観るまでしなくても大丈夫じゃないかと。
「ヒトがやるとこうです」「2.5時間に纏めるとこうです」というお約束みたいなのは心得てる方が観ていてストレスが無い仕上がりだったと思います。
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封神演義の時に死ぬほどコレがない!アレがない!だからつまらない!!というブログを書いたのですが…ヒロステで言うと、原作の堀越先生のあの絵だから表現できていた「迫力」に物足りなさがあるんじゃないかな〜と思います。ヒロアカはなんといっても「絵が上手い」漫画なので。

デクくんがヒーローを語る時とかに、吹き出しが「ブツブツ」になっている堀越先生の演出が好きなんですが、そういうところとか…
かと言ってそれをどうしろって言われると…ちゃんと「ブツブツ喋っていた」ので2.5d化として100点だと思っています。しかしながら漫画の「画」の演出として見ていた時とは乖離があるよね、気持ちの上でね。という話です。

入試の仮想ヴィランとかはCG丸出しな映像がスクリーンに投影されているんですが、立体感が無くて少しだけ臨場感が薄れました。このシーンの田村氏の芝居は最高なんですけどね。
舞台作品で映像を用いるのってなんだか少し現実に引き戻されてしまうので、私はあまり好きではありません。それっぽいデカイ塊か、あの高くて長い方の山車(とい言えばいいのか?)を置いておいてセリフで説明される方が…好みの話です。
2.5d化作品の中で2.0次元表現されると逆に3.0次元が浮き彫りになり過ぎて、2.5dじゃなくなってしまうような気がするんです。
この辺、デジモンは凄かったな(「金がかかっている!!」という感じが半端なかったです)(面白かったかは別です)

あ、一番最初のキャラクター紹介で「緑谷出久 <14>」「爆豪勝己<14>」の描き文字の再現が100点満点でした。漫画のまんまだった、画面が原作の通りでした。

ヒロステはクラスメイト揃ってないのですが、上手く纏めたな〜って100回くらい思いました。
ヒロアカは可愛い女子が魅力ですが葉隠さんも芦戸さんも耳郎さんもいない、私の好きな障子くんもいない、体育祭やるのに!…でも本当にちゃんと形は整っていました。「だからダメだった」に着地しない。
また、出演しているからと言って活躍があるかというとやはりキャラクターの魅力を描く為の一人当たりの時間はとても短かくて足りてない感じでした。
時間が足りないとは明々白々の中で、放電後ウェイしてる上鳴くんをちゃんと見られたのはとても嬉しかったです。でも「放電しすぎるとアホになる」という説明は無いので原作漫画を履修してないとわかりにくいかもしれないですね。
…峰田くんの個性はもっと凄さを伝わりやすく描いた方が良いんでは、とは思いました。個性の名前が「もぎもぎ」てちゃんと紹介はされるんですけど、もぎもぎ?てなるじゃないですか。…知ってればわかるけど、正直わかんないじゃん?!

好きなシーンの話をまたすると、
「お母さん違うんだ…あの時僕が言って欲しかったのは」のシーンは本当に泣いてしまうので…私はサイレントで泣いているので許して貰いたい。
デクくんが可愛い女子にキュンとするシーンは本当に照明が可愛く演出してくれるので漫画で見た通り可愛いです。2.5次元!ここは本当に可愛いかった!
体育祭での飯田くんの「僕は君に挑戦する」も、派手な演出がされているわけではないのですがココは原作の通りにカッコイイです。
私は北村諒氏のことを1ミリも信頼していないのですが、そのご尊顔はとても美しかったので出てくると双眼鏡で観てました。天がキタムラに何物か与えたとするなら筆頭は美貌だと思います。

確か、デクvs轟でデク君が負けて倒れたシーンだと思うんですが、綺麗に漫画みたいに倒れてたところが個人的にとても好きでした。なんか物凄く綺麗に倒れてた。席が遠くて聞こえなかっただけだとはわかっているんですが、サイレントにスムースにスルンと倒れた田村氏の演技に感動しました。1列目だったらサイレントではないのかも。それはそれでめちゃめちゃ羨ましい。
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「楽しく観てきました」という話でした。
私は陸奥守吉行過保護本丸を運営しているので、その執着の延長線上というか…田村氏を推しているわけではないのですが、万が一にも刀ミュの現場で

「ははぁん!さてはオメェ、ヒロステを知らねぇな?」

とか言われたら刺し違えてしまう!と思ったし、田村氏のデクくんがどうしても観たかったので観られて本当によかった!楽しかった!誰も刺さなくて済みます!

初日、缶バッジ一つだけ買ったらデクくんが出たので、お、推せ〜〜(今はベトナムvol.2を買うか悩んでる)でした。

◯東京前楽を観てきた
上記踏まえて、超楽しかったです。
初日〜前楽の一週間で何より楽曲が結構思い出しやすくて何度も「早く聴きたいな、観たいな」と思わせてくれました。
全員歌唱の歌は多分全然違うとは思うんですが、なんかハイスクールミュージカル!て感じ。
♪オーオオーオーオオ〜〜が聴きたいのでライヴュ行こうか、な?