3rdテニミュ 四天宝寺(2018.12.20)を観てきた

東京の初日しか観ていないのでもう記憶も怪しいところですがテニミュ3rd四天宝寺公演への気持ちを纏めておこうと思います。

ダラダラどうでもいい話ばかりを書いてしまったので簡潔に3rdのことだけ先に纏めると

・2ndで卒業したキャストは二度と出ないと思ったしそうであって欲しかった

・2ndで演っていた役での彼が本当に好きだった。なんなら忍足謙也役で出てたら逆に最高にアガったかもしれない

・公演自体がそんなに面白くない。1回でガツっと掴まれるものは無かったからTSC更新せずに帰ってきた

・ていうかもうあんまり思い出せない、2回は観ないとダメだったかな?いや、1回で心掴んでよ、エンターテイメントのプロなんだから

以上です。

_ _ _ _テニミュ初めて物語もついでに書いておこうと思います_ _ _ _

私が初めてちゃんと観たテニミュ四天宝寺公演のBチームでした。「ちゃんと」というのは生で観劇したわけではなく、頭から終わりまでストーリーに即して公演を見た、という意味です。
それまでテニミュのイメージってニコニコ動画(β版)の空耳のイメージが強くて、DVDとか見せられてもいわゆる「空耳曲」を楽しんでました。カナダレモンとか。ドンダバデンデンヌケヌケドンとか。
キャッチーな歌だとバイバババイバイバイーキンーグホーンとかは知ってる、みたいな。

さておき、
ストーリーに即して見たんですけど、私この時点で原作のテニスの王子様四天宝寺戦のあたりが未読だったので「才気煥発の極み」とか「無我の境地」とかナニソレって感じでした。ナニソレ。
でも面白かったんです。
いやもう千歳の言ってることは一つも意味はわからないけど、一番普通の試合が展開されるS3とか…めっちゃ面白かった。
♪エクスタシーとかボソボソ始まる♪ゴーゴーフジのあたりとか普通に集中して見た。
不二くんの繰り出す「進化したトリプルカウンター」とか本当に全然意味がわからないけど切羽詰まる白石とかグングン追い詰めていく不二とか…
白石勝ったのに全然気持ちよく勝たせてくれない不二くんとか本当に面白かったな〜。
ボコボコにされるタカさんには、もうテニスやめて早く寿司屋の修行に入って欲しいと思ったな。あ、白菜の人だ!みたいなことを思いながら見ました。
♪君に誓おう〜いつでも精一杯、は本当に良い歌だ…テニミュキャストは須らくそうであってくれ。

まぁ日常生活の中で突然テニミュのDVD買って見るわけないので、誘われた2nd四天宝寺公演への予習みたいな所だったんです。初めてテニミュを生で観るし誘って頂いたのが嬉しかったので万全で臨む気概が有った、この頃は。

初めてテニミュを生で観た感想は今でも忘れないんですけど「あ、DVDとは違うんだな」です。

白石のエクスタシーは歌い難そうだし、なんかたくさんあちこちで動いてて観るのが忙しい、という感じでした。
手塚くんがカーテンコールでニコっと笑った時は、その昔生田斗真の舞台を観に行った時に生の生田斗真から放たれるキラメキが凄かったことを思い出しました。多和田秀弥(任益)は本当にキラっキラしていた…。

でも正直言ってこの時点ではDVDの方が見やすくて、特別にハマるわけでもなく普通に楽しんで帰宅しました。楽しかったのでブロマイドはチームセットで買った。

しかしながら、この後の凱旋公演で私の内なのか公演自体なのかナニカが変わってめちゃめちゃ楽しくなってしまって1回しか入る予定がなかったはずなのに当日券買ってて5.6回入ってた。当日にチケットが買えたところが大きい。

公演の曲が耳馴染みして曲単体に対して「楽しい!」と思えるようになって、幕間の日替わりやベンチワークも見るようになってまた楽しくなって何度見ても楽しかった。
中でも、碕理人氏の忍足謙也が好きでテニミュ卒業後も「推し俳優」として舞台に通ったりするようになりました。楽しかったな〜〜〜〜ぼんやり降りてしまったけど。

2nd四天宝寺公演は千秋楽幕間が語り継ぎたいような口を閉ざしたいような幕間でもう忘れたい。あれさえ無ければ…やっぱり忘れられない。
死ぬほど楽しく気持ちよく公演期間を過ごしたので本当に思い出としては美しいです。

行ける時、行きたい時に劇場に行ってチケットを買って観るって本当になんて健全で文化的な行為なんでしょうね。全ての観劇がそうなればいいのになー〜〜。

私の初めてのテニミュはこんな感じでした。
本当に楽しかった。
_ _ _ _ _
四天宝寺公演ってその前後が重たいというか、
前門の虎「リベンジに燃える氷帝公演」
後門の狼「リベンジに燃える立海公演」の間のいい意味での箸休め的な楽しい公演だと私は思っています。

だから3rdテニミュの公演が進んで行く中でいつも「きっと四天宝寺は楽しい」と思ってました。きっと好きになる。全然2ndの方が好きだったとしてもきっと3rdの四天宝寺公演も楽しいだろう、と思ってました。

最初に四天宝寺公演に不安を覚えたのはその直前の氷帝公演だったと思います。
これはもう完全にdisなんですが、3rd氷帝公演は本当にこれが完成品なのか?と思うくらい全然面白くなかったです。何が面白くないとかではなくて全然面白くなかった。 ヒヤリともしなければ熱も感じない。

センテンス毎に「こなされていく」というか、「やったよ、終わったよ」と感じました。面白くないじゃん?
あ、忍足侑士が歌が心配な感じで「歌の下手な忍足侑士」という点がちょっと楽しかったです。そういうのが個人的に響くツボなんです。
…他に何かありましたでしょうか。あ、比嘉が東京湾を船漕いでた。いやでもコレが面白かったって話なら比嘉公演のバイキングホーンで船が出てきた時の乗組員の立海もめちゃめちゃキャッチーで面白かった。
でもそこを公演の中で面白かった点に挙げるとか切ない話じゃないですか。

そういえば、この時は青学10代目の初めての公演でしたね。
菊丸先輩がキャラクターの中では一番好きなのですが、10代目の菊丸英二は凄い小さい菊丸先輩で私の中の菊丸英二像と余りに乖離していて大石と並んだり手塚と並んだりするともうポプテピピックのポプ子ちゃんサイズにしか見えなくてポプテピピ丸先輩が嫌で嫌で導線上にいる時に視界に入れないように視線をズラす始末でした。なんだもう本当に辛いな。
全国氷帝と言えばゴールデンペアの試合が最高にアツい試合なのでその公演で「菊丸先輩が小さい」とイライラしながら見るのは苦痛でした。見るたびに「小さい」と思ってしまうんです、隣にいつも大石がいるから。goodシーンなのに楽しめない。地獄かな。

全国氷帝は2ndが好きです。観やすい。
手塚の♪自問自答がとても好きなのですが3rdの手塚の自問自答シーンはなぜあんなにダルいシーンにしてしまったんですかね…「あの子」で表現してた2ndは上手かったなって思います。

全国氷帝って基本的に見て疲れるぐらい面白い公演だと思っていたので「もしかして私は3rd全国氷帝を観ていないのでは?」とさえ疑う、70%かと思っていたら40%か30%か、みたいな曖昧さ。
四天宝寺公演がつまらなかったらどうしよう、という不安のタネは有ったんですな。

_ _ _ _全然3rdの話が始まらない_ _ _ _

一番初めに3rd四天宝寺にケチがついて、そのままずっとソレが一番嫌だったというのが「渡邊オサム役 碕理人」です。
私は心の底から嫌でした。
もう本当に「どうして?」という気持ちが観た後も晴れませんでした。
何がそんなに嫌なのかと言われると2014年にドリライで卒業した筈で、その時「もう二度と彼はテニミュの板の上に立つことは無い。寂しいけれど、今までありがとう」という気持ちで卒業を祝ったり?惜しんだりしたのに。

解せぬとしか言いようがない。

私のテニミュの渡邊オサムの印象は前任の君沢ユウキ氏+2nd四天メンバーが千秋楽幕間で見せたソレそのものです。ほんと〜〜〜〜〜〜〜〜〜っに大嫌い。
その役を推していた俳優が演る。なんでよ。

解せぬとしか言いようがない。

あと、2ndの時の「四天宝寺だけ保護者がいる」のはなんかちょっとダサいなぁと思っていたのになんでそれを推していた俳優がわざわざ出戻って演るってことになったのか。

解せぬとしか言いようがない。

私は、当時の碕理人氏は忍足謙也を「かっこいい」と思って格好良く演じてくれていたと思っています。
俳優ご本人は緩いところ甘いところ有るという印象なんですが少なくとも忍足謙也を演じている際に忍足謙也が格好良いと思わせるように芝居をしてくれていたと思います。良い意味で役の時は格好をつけてくれていた。
「推していた」ということは現在は推していないので発言権は無いわけですがうるさい、嫌なものは嫌なんだ!碕氏じゃなくて安西氏か杉江氏にオサム役代わって貰いたかった。ずっと「嘘ぴょん」って言って欲しかった。本当に碕理人氏は一つも悪く無いけど嫌だった。

ずっと忍足謙也役でいて欲しかった。

まぁでも本当に心の底から嫌だったので絶対に東京の初日に入りたいと思えたのは良かった。入りたいというポジティブな気持ちは大事だと思う。

全然関係ない話するんですが、私は初日が好きです。
処女厨」に例えて笑って話してしまうのですが、過去に公演中に観客のレスポンスを受けて芝居が変化してしまって(それ自体はよくあることなんで舞台観劇の醍醐味なんですが)、一人の俳優が舞台のワンシーンを私物化しだして、板の上に役付きで立っているのに俳優本人として話し出す時間が延びていってしまったことがあって。そのシーンは劇場では観客からのレスポンスも良かったです。でも私と隣の席の友人がその俳優の様に怒りを覚えたのも事実です。
もうあんなもの二度と観たくありません。観客のレスポンスを受けて変わっていったシーンなので確実に見なくて済むのは初日だけなんだということでもあります。
それ以来、「稽古場で「これが完成形だ」と作り上げてきたものを観たい」という気持ちが強くなりました。
作り手が「これがおもしろい!完成した!」と一度は判断したものを見るのは大事だと思ってます。

_ _ _ _やっと初日の感想だよ!_ _ _ _
3rd四天宝寺の感想ですが、
「友達と観たからとても楽しかった」です。

私はクソミソにつまらない芝居を観ても「一緒に友達と観た時間」という点が楽しいなら基本的に楽しい思い出になる人間なので初日楽しかったです。
でもそれは「友人と芝居を鑑賞する」という文化的な行為がその日の「楽しい」の一番であって「芝居の内容」という点で言うとなんか特に面白いことは無かったかな、という感じです。
千歳が南米でサッカーをやっていそうな雰囲気の俳優さんだったことは覚えています。

橘vs千歳って、千歳が唯一四天宝寺に貢献している試合なので好きです。もしかして何度も何度も繰り返し観ていたら3rdでも好きになれたかもしれない。

青学vs四天宝寺で言うと
白石のエクスタシーが「残ってて良かったね」という気持ちですね。いつか刷新されてしまうだろうなとは思っていますが残ってたらそれはそれでやっぱり嬉しい。

四天宝寺公演のダブルス2ってテニミュ2.5次元だから持てる「実体」の魅力を最大限を見せることが出来る試合で本当に楽しいですね。小春っていつもデキる人が演るイメージあります。あの二人にだけ場を任せれば良いのに、と思いました。
時事ネタも織り込みやすいし可愛いな、て思いました。でも好きかっていうと2ndの方が好きだった。
私は杉江大志氏の一氏と福島海太氏の小春のペアのことを凄く好きだったんだなぁと今更思いました。

過去の公演では死んでこい河村って何度も何度も繰り返し言っていた気がしていた亜久津くんがあんまり死んでこいって言わなくなった気がします。時代かな。

ところで私はこの試合でタカさんが「何にも取り柄のない俺」「日本一のパワープレーヤーを目指すことに」の流れにいつも悲しくなります。
なんでそんなに傷ついてまでパワーで戦わなきゃならないのか。タカさんだってまだ1年生なんだからこれからの練習でテクニックとか培えたかもしれないじゃないの。同級生からの「タカさんと言えばパワーだよね」のせいだと思ってます。そんな簡単に方向性定めないで!若者の可能性は無限大だよ!
あんなに傷つくならパワープレーヤーなんて目指さないで欲しいしすぐにテニス部辞めてって私が母親なら泣いて縋るレベルです。タカさんはいつも傷付き過ぎる。
でもだからこそ、ここはいつも「やめてー!もうやめてー!」て血糊まみれのタカさんに臨場感を持って観ることができるので好きです。暗くなるしそこそこ疲れてきているので眠たくなることが多いのですがそれは許して欲しい。

忍足謙也の役割ってこんな感じだったけ?
こんな印象だったかなー???て感じ。

千歳って四天宝寺にとって本当に酷いヤツですよね。
テニスの上手い転校生だったことが四天宝寺にはプラスでもありマイナスでもあった。あの学校は学校として勝ちたくて頑張ってる学校だからプラスなんだろうけど、千歳はあまりにも勝利への渇望を無下にし過ぎる。
四天宝寺が勝つために、最後になるかもしれない試合を「お膳立てしておいた」の一言で千歳と代われる忍足謙也の勝利への渇望は自己犠牲とかではなく、より一層強く勝利を望んでいるから出来る冷静沈着ばってん情熱的なテニスしてるというか、勝利への戦略だと思ってるし思わせて貰った。
この辺り、碕理人氏の忍足謙也は格好良かったなぁ。

_ _ _ _追記だよ!_ _ _ _
嫌だったことを思い出したので書くのですが、私は碕氏演じる渡邊オサムに「若い」とただひたすらに思いました。中学生を演じていた頃の彼の印象があまりにも強かったのかもしれませんが若くて、なんていうか四天宝寺に「大人」がいる感じがとても薄かった。
でも別に中学生が1人多いと感じたというわけではなくて。
「大人」がいるというよりは「大人役」がそこに居る以上のものではなかったという感じでした。
本当に君沢氏のことは何一つ褒めたく無いのが心情なのですが、君沢氏の演じる渡邊オサムはあの板の上で圧倒的に「大人」でした。
碕氏が「大人」を演じられていないというわけでは決して無いと思うのですが、私には2nd君沢ユウキの圧倒的な大人感の方がどうせ保護者がついててダサいならその方が良かった…とは言いたく無いけど。悔しい。
_ _ _ _追記終わりだよ!_ _ _ _ _


これは個人的な趣味の話ですが、私は基本的に「演出されたエモーション」に興が醒めるタイプです。
カテコで、たまたま自分の席の導線上で背中を合わせあう忍足謙也と渡邊オサムが作り上げられてて、別にそれ自体にはなんの違和感も無いんですけど、今回の「かつて忍足謙也を演じていた、現在は渡邊オサムを演じる碕理人」と「現役の忍足謙也」でそういう演出をされると、目に入った瞬間は(私は安上がりなオンナなので)アガるんですが、後から少しずつ氷点下にまで醒めて冷え込むんですよね。
何も意味の無いところに「これはエモ!エモい!エモーショナル!!」と勝手に意味を見出してアガるのは気持ちいいのですが、「(こういうの好きでしょ?)お膳立てしといたで」とやられると本当に食べる前から胸焼けって感じ。

ふわふわ曲でど真ん中で踊っているかつて推していた俳優には勿論感動したんですが「なんでどうして 今(3rd)なのか」という気持ちも燻るわけです。
2ndの時に不満が有ったわけでは無いけど、それでも忍足謙也の碕理人でそこに立っているのと、今時分に渡邊オサムで立っているのとでは全然気持ちが違うよ!なんか嫌だ!!

記憶が曖昧なので本当に公演の内容思い出せないですけど、思い出せないことも一つの結果だと思いますし、
何よりもテニミュに対して「もういいか」と結論付けてしまった公演でした。何が悪かったって言えば2nd墓場掘り起こされたことが悪かった。でもこれが杉江大志氏か安西慎太郎氏だったら普通に観れたと思うので単純に私の災難でした。

普通に3rdの四天宝寺を真っ白な状態で迎えたかったな。そんなに贅沢な望みだったとは思わないけど。叶わなかった今となっては5年後に四天宝寺公演を観に行きたいと思ってるといいな、て感じです。

しんどいから4thがあって過去キャスト掘り起こすなら竜崎スミレ:KIMERUにして欲しい、そしたらまたテニミュ観に行きたいと思います。